「ゴッドファーザー」
2006年11月30日 時の芸術鑑賞(Skate)アメリカに生きるマフィア・コルレオーネ一家の栄光と悲劇を描いた名作。
ある日、NYで絶対的な権力を誇っていたドン・コルレオーネが銃撃された。
凶暴な長男ソニー、弱気な次男フレド、冷徹な養子のトム達が父の復讐を企てる中、
家業を嫌っていた奔放な三男マイケルが復讐役を買ってでると言い出して―。
静かな映画です、愛を告げる時も、人を殺める時も。
この映画が名作として絶対的な地位を誇り続けているのは、
その別次元にあるはずの二者を不気味に共存させているからでしょう。
一家の総大将ドン・コルレオーネ(マーロン・ブランド)は寛大な愛に満ちた人間ですが、
家族の幸福を妨げる者に対しては徹底した殺意と暴力で立ち向かいます。
その信念は到底理解できませんが、おそらくそれが彼らの世界では正義なのでしょう。
その二つの巧みな交互連鎖が、3時間という長丁場を全く飽きさせません。
個人的にぐっと来たのは「愛のテーマ」、この映画の話になると必ず流れるあの曲です。
あれが初めて掛かるのが意外にも後半、シチリアの古い農村でようやく流れます。
村にかくまわれている三男マイケル(アル・パチーノ)が農家の美しい娘と出会い、
その日に求婚するという驚愕シーンなのですが、寂しい程のどかな良いシーンです。
ちなみにアル・パチーノはとても背が低い俳優なのですが、その低さが逆に異様な威圧感をかもし出しています。
まだ見ていない方は、一度ご覧になってみては?
コメント