日曜更新はしない主義ですが時間ができたので、
今日は心の中で会った一人の男の話をしてみます。
その人は悪魔でも天使でもありません、ただの正直な男です。
本日の【阪神ジュベナイルフィリーズ】は「ウオッカ」が勝ちました。
私はこの一週間ずっと◎「イクスキューズ」でしたが、
ここで予想をする寸前に誰かがそれを◎「ウオッカ」に変えてくれたのです。
その誰かとは明らかに、この3年間このレースを外し続けてきた自分です。
その自分ははっきりとこう言いました。
「このレースでそんな素性の整った馬は絶対に来ない、
来るのはどちらかというと“得体の知れない馬”だ」と。
私はその通りに従って1着を当てることができました。
その男にはとても感謝しましたが、今思い出せば彼の名前は、
「経験」、もしくは「教訓」だったかもしれません。
しかしその男はこうも言ったのです。
「この4年間、1番人気に◎を打ち続けて応えてくれたのはただの一頭だけだった。
もう二度とこのレースで同じ過ちを繰り返してはならない」
私はその言葉にも従って2着の馬を何も考えずに消してしまいました。
その時、男は「固執」という目に見えて無益な名前に変わっていました。
男は私に無意識の内に1着の馬を教えてくれ、意識下の内に2着の馬を消しました。
つまり2着を外したのは私の失敗だということです。
競馬において最強の力を誇る「経験」というものが、
競馬において最悪の力を生む「固執」というものにも変わりうる。
今日はその事を学ぶことができました。
これによってその男の名前は、正真正銘の「教訓」になったわけです。
まあその男は実のところ、この私なんですけどね。
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