―『有馬記念’06』
 

【悲愴のせせらぎ】

 
1着『ディープインパクト』○:牡4,武豊,2:31.9
2着「ポップロック」     :牡5、ペリエ、2:32.4
3着『ダイワメジャー』    :牡5,安勝,2:32.5
4着「ドリームパスポート」▲ 5着『メイショウサムソン』△ 6着『デルタブルース』
8着「アドマイヤフジ」 9着「アドマイヤメイン」 10着『スイープトウショウ』◎
 
『ディープインパクト』
完勝。
まるでこの馬は最初から最後まで同じレースをしているようでした。
私個人は史上最強かどうかの議論には無関心なのですが、最強か否かと聞かれると、
「最強の可能性はあるが証拠がない」と答えると思います。
理由はもちろん、勝ち方は強いが倒した相手が弱いからです。
 
それを象徴したかのような以下着順。
2着「ポップロック」が来年G?で活躍すればこの疑問は消えるかもしれませんが、
3着『ダイワメジャー』は明らかに2500mがベストにあらず。
そして4着「ドリームパスポート」、5着『メイショウサムソン』にとどまらず、
私が印をつけた馬はすべて馬体状態が不穏。
正直言って体重発表を見た時「またディープの呪いか」と思ってしまいました。
『ハーツクライ』ノド悪化、【JC】海外総スカン、そして同級生の引退続出、
そして極めつけは4歳「アドマイヤフジ」の8着健闘。
「もっと好調な4歳がいれば勝馬と渡り合えたのでは」と思えても仕方ないと思います。
 
クラシック兼グランプリホース10着『スイープトウショウ』は、
まるで自分に注目がないことに腹を立てるかのようにゲートを拒否していました。
私、この馬を見て競馬の真髄が何なのか改めて分かった気がします。
この馬、能力は高いのですが、他人から命令されることが大嫌いなんですよ。
まあ才能のある女性によくいる自己中、ワガママ、お嬢様気質ですか。
そういう人間味のある可愛さに私は惚れましたし、それが競馬の魅力だとも思ってます。
『ディープインパクト』の単純な強さだけを見に来ていた方達にそれが、
少しでも伝わってほしいとあの枠入りの2分間で強く願ってしまいました。
まあ一部のにわかファンからはブーイングも頂きましたけど。
 
 
とまあこのように最後まで非難がましいことを並べてしまいましたが、
こうして一頭の馬に関して議論することも滅多にないことですし、
『ディープインパクト』の強さは歴史的観点を通しても素晴らしいものでしたので・・・
なーんて書けるわけないじゃん、強い証拠自体ないんだから。(CHUDOOON!!)
 
以上、狂気版でした。

 

コメント

この日記について

日記内を検索