【立つ鳥跡を濁さず】
2007年1月11日 時の芸術鑑賞(Skate)「アグネスタキオン」の種付け料がまた上がったそうですね。
今も彼のことを史上最強と謳うファンは多いですが、
私はそういう考え方に対して一種の疑問を持っています。
確かに才能という面では最強と見なせる部分があるかもしれませんが、
たった4戦だけ走って去った馬を最強と呼ぶ事は、本当に理に適っているでしょうか。
他に「フジキセキ」も“幻の3冠馬”という異名を取っていますが、
実際に3冠を獲れていたかなんて誰に分かるでしょうか。
対して実際に3冠を獲った『スティルインラブ』。
史上たった2頭しかいない3冠牝馬、にも関わらずそれ以降1度も勝てなかったせいで、
引退する時に驚くほど静かに去っていった事を覚えています。
私はこの栄光が色あせようと最後まで走り続けた者よりも、
栄光が色あせる前に早々と去った者の方が伝説となってしまう事に、
寂しさとも言える不条理を感じます。
中田英寿の引退に対してよく用いられた「引き際の美学」。
しかしそれは記憶の中にただ美しい形として残ったというだけで、
本質的な功績に関しては何も美しいことではないと思います。
人は忘れる生き物ですから、これらは仕方のないことかもしれませんが、
私は最後まで戦い続けた者達の勇姿をできる限り忘れないようにしたいと思っています。
明日は予想ですよ。
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