【書物たちの扇翼 (加筆版)】
2007年3月20日 時の芸術鑑賞(Skate)―【最近読んだ本・面白かったランキング】
第一位,『変身』 東野圭吾
第二位,『長崎乱楽坂』 吉田修一
第三位,『パレード』 吉田修一
第四位,『鼻』 芥川龍之介
第五位,『宿命』 東野圭吾
第六位,『羅生門』 芥川龍之介
第七位,『仮面の告白』 三島由紀夫
第八位,『同級生』 東野圭吾
リタイア、『東京タワー』 江国香織
何でも格付けしてしまうのが私の嗜好なのであしからず。
『羅生門』・『仮面の告白』という歴史的名作を下位にしてしまった点もあしからず。
ちなみに最下位『東京タワー』はリリー・フランキーではない人の小説ですが、
あまりに稚拙な文章と内容で、目を通さずに購入した事を後悔しました。
これが「今読みたい文庫本・第2位」になっているからただただ驚きです。
さて最近は吉田修一という新鋭の作家にはまっていまして、
『長崎乱楽坂』というかなりツボな作品に出会ってこれが一位の予定だったのですが、
それをあっさり抜く凄い小説に出会ってしまい、驚きました。
その東野圭吾『変身』についてはまた明日。
―――――――――――――――加筆版
第七位,『仮面の告白』
ここを開館して最初に取り上げたのがこの三島先生の作品でしたね。
ただこれは小説というよりは自伝的な内容で、読破にやや時間を要しました。
しかし早熟と言われた三島の若き日の告白でもあり、興味深い内容だといえます。
この作品を読む限り、世に認識されている通り彼は間違いなく同性愛者でしょうね。
それを血縁者たちが必死に否定し続けているというから滑稽なお話です。
第四位,『鼻』
文豪の頂点に君臨する芥川先生の作品です。
とにかく一話一話が短くてこの小説はたった14pしかありません。
衝撃的なのが話の途中で「ところで著者は先ほど〜と書いたが・・・」など
世界観を自らぶっ壊すような言葉がいきなり出てくる点です。
著者は当然ハンサムですが、主人公はなぜか激しいコンプレックスを抱えた人ばかり。
すごく変わった方だったんでしょうね、一度お会いしたいです。
第二位,『長崎乱楽坂』
今、注目している作家で、ここで数行でまとめるのは惜しいのでやめておきます。
少し知名度が低い印象を受けますが、芥川賞作家です。
ややハゲ気味ですが顔は端整で、現代では貴重なイケメン作家だと思います。
何しろいい小説は、愛に詳しい人間しか書けませんからね。
内容が薄すぎたので加筆しました。(ニコニコ)
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