【スイープトウショウ(中)】
2007年11月22日 時の競馬列伝 コメント (2)≪3歳時≫
牝馬G?を皆勤したわりに何となく影の薄かった一年。
しかしそれは、後に古馬G?で大活躍したからこその印象かもしれません。
◆「紅梅S」 【赤と青の境界線】 優勝
たまたま生で見ていて、まあ勝つだろうなと思ったら意外と食い下がられたレース。
その食い下がった馬こそが、後に優駿牝馬となるSS産駒『ダイワエルシエーロ』です。
◆「チューリップ賞」 【殲滅のほうき】 優勝
ここで女王様の恋人、もしくは家来の池添ジョッキーが初登場。
確かゲートで随分とごねましたがシンガリ一気で制勝、この馬にしかできぬ芸当です。
◆『桜花賞』 【溶け合いながら…】 5着(勝者ダンスインザムード)
このレースで初めて◎を打ちました。
しかしHペースにも関わらず全く伸びず、未だに敗因不明なG?ですが、
主戦の「道中脚を使いすぎた」という分析が一番当たっているのかもしれません。
◆『優駿牝馬』 【優しい空の色】 2着(勝者ダイワエルシエーロ)
距離的に絶対来ないと自信満々に豪語したら、レース後にあっさり自信喪失した一戦。
0.1秒差負けでしたが内容的には完勝だったと思います。
今思えばこのG?がこの馬の評価を一気に飛躍させたレースでもありました。
◆「ローズS」 【金色覇者】 3着(勝者レクレドール)
再び主戦「道中脚を使いすぎて最後が甘くなった」。
もしかしたらこれが彼女の、精神的ではなく肉体的な唯一の弱点かもしれません。
◆『秋華賞』 【木端微塵】 G?初優勝
当時人気絶頂の『ダンスインザムード』からカメラの映像が一瞬で、
爆追してきたこの馬に切り替わって目がついていかなったレース。
それまでの敗戦を倍返しする末脚、しかしここは勝って当然でした。
◆「エリザベス女王杯」 【涙が止まらない】 5着(勝者アドマイヤグルーヴ)
見事なまでの脚余し。
しかし池添クンは「脚余しというより機嫌が今まで一番悪かった」と発言。
真相は本馬のみぞ知る、というこの馬に多々ありがちなケースの一つでした。
≪4歳時≫
牝馬の歴史全体を変えたといっていい4歳春の大躍進。
その分、ファンは秋にとてつもなくもどかしい思いをさせられたのではないでしょうか。
◆「都大路S」 【寡黙砲台】 5着(勝者ケイアイガード)
これも生で見ました、なぜかこの馬のレースはOP戦でも目撃していました。
5着完敗でしたが、石巻ゆうすけさんが「この馬やっぱり強いですよ…」と呟き、
それゆえ次戦で◎を打ち、となると私が応援を始めたのは石巻さんのおかげでしょうか。
◆『安田記念』 【恐怖こそ我が勲章】 2着(勝者アサクサデンエン)
古馬牡馬陣営に一気に斬り込んだレース、私がこの馬に惚れたのはまさにここです。
当時『ファインモーション』などの失態で牝馬の信頼が暴落していただけに、
ここで史上2度目の万馬券を獲ることができた思い出のレースでもあります。
◆『宝塚記念』 【BOY MEETS GIRL】 G?2勝目
この馬といえばこのレース、という事になるのかもしれません。
『ハーツクライ&ゼンノロブロイ&リンカーン&タップダンスシチー』を総倒し。
史上最強の証拠としてはこのレースを掲げる必要があるのだろうと思います。
でも、このレースしか無いんですよね・・・。
◆「毎日王冠」 【止まったままの銃弾】 6着(勝者サンライズペガサス)
これも何で負けたのか未だに分からない代表戦。
メンバーもこれといったな構成でしたし、
とにかく馬のヤル気がなかったとしか説明がつかないんです。
◆『秋の天皇賞』 【天使のラブレター】 5着(勝者ヘヴンリーロマンス)
おそらくこの馬の出たレースの中で最も悔しかったレース。
なぜならまともにレースが進んでいたら絶対に勝てていたと今も信じているからです。
通過62.4秒の歴史的スロー、さらに内伸び馬場で大外一気ならず。
ここはどうしても欲しかった・・・ここさえ獲れていれば正真正銘の史上最強でした。
◆『エリザベス女王杯』 【翻弄】 G?3勝目
では「この馬が一番強かったレースは?」と聞かれたら、
【宝塚記念】ではなく純粋にこちらを挙げるべきと思います。
この時の豪脚を浴びせられたら『カワカミ』と言えど『スカーレット』と言えど、
ひとたまりもなかったと思うのですが、よりによってそれを浴びたのが「ハルカ」。
なぜ【JC】に行かなかったのか、それは今も陣営に覚える純粋な怒りです。
個性的すぎたせいか、この馬の回想は書いていても飽きが来ません。
そして、自ずと文体が感情的になってしまいます。
コメント
自宅のパソコン修理中で最近すっかりここもご無沙汰でした。
ダイワエルシエーロのオークス、スタンドで観てました。
ダンスが見事に4着に沈んだので、ちょっと怪しい男の人がキレているのが怖かったです。。
スイープの最後の追い込みはかなり印象に残っています☆
しばらく更新されてなかったので気になってました。
あの【オークス】はすごかったですね。
『エルシエーロ』の逃げや『スイープ』の差しより、
『ダンスインザムード』が単勝1倍台を抱えたまま消えた事の方がよほど驚きました。
あの頃はみんな若かったですねー・・・自分も。(泣)