―『第五十二回・有馬記念』
【不滅のナイトメア】
優勝「マツリダゴッホ」 :牡4、蛯名、2:33.6、上り36.3秒、9番人気
2着『ダイワスカーレット』○:牝3,安勝,2:33.8,上り36.6秒,5番人気
3着『ダイワメジャー』 :牡6,デムーロ,2:34.2,上り36.4秒,6番人気
4着「ロックドゥカンブ」:牡3、キネーン、2:34.3、上り36.5秒、4番人気
5着「ポップロック」△ :牡6、ペリエ、2:34.5、上り36.9、2番人気
6着「ドリームパスポート」 7着「レゴラス」
8着『メイショウサムソン』 9着「インティライミ」
10着『コスモバルク』 11着『ウオッカ』
12着『デルタブルース』 13着「チョウサン」
14着「ハイアーゲーム」 15着「サンツェッペリン 」
中山にそびえた恐怖の象徴「マツリダゴッホ」。
道中3番手から直線で早目先頭に立つと、誰も来ない、その映像のままでレース終了。
観衆の誰もがその光景を受け入れられず、これほど静寂な結末は初めて見ました。
どうにか勝因を分析すると、まず展開、馬場、コース適正など条件全てが味方した事。
さらに他の強豪の自滅、そしてこの馬の短期間での急成長、そしてやはり“SS”・・・。
とにかく今年これまでの競馬を全否定した以上、来年は健闘して頂かないと困ります。
2着にとうとう今年9戦全てで連を確保した美令嬢『ダイワスカーレット』。
ペースも決して恵まれたとは言えず、序盤で引っ掛かる最悪な展開での大健闘
来春のダート参戦など松国マジックさえ暴発しなければ、最終的に凄い存在になりそう。
3着にその兄『ダイワメジャー』、珍しく中団から強引にまくりましたが渋とく入線。
最後まで印象は地味でしたが、振り返るとこちらは驚かされてばかりでしたね。
種牡馬としても意外な健闘をしてくれそうです。
4着「ロックドゥカンブ」はさすがに位置的に不利でしたが、
上がりも上位3頭とは差なし、結局今年の3歳は最後まで「牝馬」でした。
見事伸びなかった5着「ポップロック」は個人的に断言して年齢ですね。
特にこのG?は高齢馬が突然ギブアップする名所なので、今年も出たなという感想。
展開は前有利とは言え、
「ドリームパスポート」は出遅れてさらに直線での不利から6着上昇。
さらに華のデビュー時から変わり果てた姿で現れたローエン弟「レゴラス」が7着。
それだけに8着『メイショウサムソン』は後方待機でも一切言い訳できませんね。
具体的には故意の待機というより、パドックでのヤル気のなさがそのまま出た待機。
完全に調整ミスですね、しかもステップを使わずにここ3戦に絞ったわけですから、
陣営は相当なマヌケです。
9着「インティライミ」は何事もなく沈没、あの連勝は一体何だったのか。
最後に11着『ウオッカ』、こちらが敗因不明のナンバーワン。
推測するならやはり疲労とでも言いましょうか。
春にライバルに一度先着して以降は、完全にコテンパにされました。
さて今秋のG?、何となく「難しい」イメージがありましたが、
実は馬連万馬が一度も出ない平穏な進行でした、ところが最後にドデカイ一撃が暴発。
特に「一強」で何の面白みもなかった昨年と違い、結構盛り上がってましたからね。
まあ勝った馬に罪はないですが、これで大分ファンが離れたなという印象。
まあ本格的にファンが離れるとしたら、
やはり来年『マツリダゴッホ』が負けまくった場合だと思いますが。
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