<時のRPG論(頂上編)>
2008年1月25日 時の芸術鑑賞(Skate)第3位「ドラゴンクエスト5 〜 天空の花嫁」
【伝説の勇者はどこに…主人公、父、そして子の親子三代に渡る壮大な物語】
私は今もこの作品こそがドラクエシリーズの最終形態だと信じています。
スーパーファミコンで初めて発表されたRPG王者「ドラゴンクエスト」の第五弾。
この作品が他の作品と決定的な差をつけている点は一つ、
ストーリーの奥深さです。
行方不明の母、それを捜す父、十年の奴隷生活、
結婚、突然の別れ、そして勇者誕生。
もはや書き切れない胸打つ展開の応酬は、一度のクリアでは満足できないほど。
そしてこれまでは当然だった「勇者=主人公」の図式の打破。
勇者の証「天空の剣」を主人公が使えなかった時の衝撃は今も忘れられません。
動画はコチラ (音楽:死の塔〜ボスのテーマ)
ttp://jp.youtube.com/watch?v=_PYKpLMwY7k
第2位「ファイナルファンタジー4」
【火・水・土・風・・・四つのクリスタルと、軍事国家バロンに迫る魔の陰謀とは】
同じくスーパーファミコン初作品となった「ファイナルファンタジー」第四弾。
この作品を一言でまとめるなら、「RPGの見本」だと思います。
魅力的な登場人物、複雑な人間関係、深遠なストーリー、壮大な世界観、
愛すべき敵キャラたち、
すべて完璧な中で私がこの作品の秀逸さを示す要素として、
「バイオ・ヘイスト・メテオ」などの魔法の効果音が挙げられると思います。
特に「ブリザラ」の氷が固まる効果音は一度聞いたら忘れる事はできません。
動画はコチラ(VSベイガン、VSカイナッツォ)
ttp://jp.youtube.com/watch?v=p5AvLEIXQL0&feature=related
第1位「ロマンシング サ・ガ2」
【悪と化した伝説の救世主“七英雄”と、辺境の小国家アバロンの千年の死闘】
「これが1位?」と言われても構わず挙げます。
初作品がいきなりミリオンヒットとなった「ロマンシング サ・ガ」の第二弾。
物語はアバロンと呼ばれるはるか北西の小さな国の皇帝が、
祝福の元ついに甦った七英雄の一人クジンシーに殺される事から始まります。
このゲームの凄い点は、語る事はとても難しいのですが、
まず「無双三段、乱れ雪月花、電光ブーメラン」など格好いい技の数々。
さらに驚異的とも言える難易度や、
まともに進めると決して解けない謎の存在など、
プレーヤーをまるで突き放したかのようなシナリオとシステム。
そして兎にも角にも七英雄『クジンシー,ボクオーン,ロックブーケ,
ノエル,スービエ,ダンターグ,ワグナス』がカッコよ過ぎる点に尽きます。
この大完成と未完成の奇跡的融合は、
永遠に私の中の王座にて輝き続ける事でしょう。
動画(VSノエル)
ttp://jp.youtube.com/watch?v=N_UHhCId7bY&feature=related
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と、これでようやくTOP7を発表し終えましたが、
なんと7作品すべてが10年以上前の作品という残念な結果になりました。
もはや今のゲーム業界には名作を作る力はなく、
昔の名作をリメイクして利益を紡ぎだしているという悲しい現状があります。
今後はあまり期待できないとは思いますが、
業界の皆さんにはリメイクを繰り返す中で自分たちが今何を失っているのかを、
悟って頂いてゲーム業界の復興に努めて頂きたいと思います。
長く個人的な思想にお付き合い頂きありがとうございました。
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