「イーストロード46」
2012年12月5日 時の小説・2012~「イースト・ダイアリー」
【98年】
眠ったフリをしていても、
俺はいつも目を開けていた。
心の中の炎を見つめていた。
憎悪の光だった。
あの頃、俺は独りで、誰も友達がいなかったから。
【01年】
一族との確執が露呈する。
神戸から逃れる事を決める。
理花が夙川に来ないかと誘ってきた。
嬉しい、理花と一緒に暮らせる事が嬉しかった。
【02年】
体重が激減する。
理花の態度が日増し高圧的になっていく。
今日もやって来た男に、
「私のブレイン」と紹介される。
【04年】
東京へ。
幼き頃から夢見ていた地だったが、
なぜか夙川と瞳のことが頭から離れない。
【05年】
高倉の頼みで西麻布の合コンに参加する。
いつも通り隅っこで酒を飲んでいると、
面白がって話しかけてくる子がいた。
普段は殆ど喋らないが、なぜかその時は話せた。
名は、美穂というらしい。
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