◆「福岡GPファイナルを振り返る(後)」


3、浅田真央が優勝、リプニツカヤ2位、ワグナー3位

まあ当然の結果です。
ロシアの新星リプニツカヤがノーミス演技、女王浅田が転倒1。
となると2005年の浅田VSスルツカヤを思い出すのですが状況はかなり違います。
まず浅田真央は3アクセル以外失敗していない
女子で3Aを飛ぶのはもちろん浅田真央だけなので、ここを責めるのはお門違い。
さらに表現力にも格段の差があります、まあシニア2年目と8年目なので当然ですが、
リプニツカヤ選手はまだスケーティングが幼く、表現面にもこれと言った特徴がない。
浅田真央
はシニア1年目からその優雅な滑りで完全にフェアリー扱いされてました。
リプニツカヤ選手は今回リンクに字を書く動作を入れたり、表現を工夫してきています。
確かにああいうパフォーマンスは簡単に点数アップを狙えるのですが、
やはり字を書くのとスケートは関係ないですからね。(毒)
そしてリプニツカヤ選手最大の難題が、ルッツでエッジエラーが点灯している事。
これはかなりの痛手です、加点がもらえないし、ジャンプ後の流れも少ない選手ですし。


4、ソチに向けて

実はコアなファンなら意識する事なのですが、
この大会とソチ五輪には大きな“関連”があります。
それはズバリ、このファイナルをノーミスで滑ってしまうと大体五輪でコケる。
つまりピークが前倒しになってしまい、2ヶ月後の本番で脱力するというパターン。
その意味では今回、冒頭から転倒した浅田真央と後半失速したワグナーは実は有利。
嫌らしい発想ですが、正直私は浅田選手にノーミスしないでほしいと思ってました。
と、なると不利になってくるのが、またもやリプニツカヤ選手。
リプニツカヤ選手はそのクールな性格から「マシーン」というあだ名がついてます。
しかしここ最近、精神面での意外なモロさを見せています。
まあ冷静そうな人の方がいざという時に慌てるというパターンはよくありますからね。
そして“アノ人”も冒頭から失敗していましたね・・・それは次回の番外編にて。

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