【時のフィギュア69】
2014年2月26日 時の芸術鑑賞(Skate)・ソチオリンピック・フィギュアを振り返る
◆「浅田真央のメンタルを考える」
これは一番謎とされている領域だと思います。
強いのか弱いのか、いつ緊張するのかしないのか、本人ですら分からないのでは。
傾向としてはやはりショートで出遅れ、フリーで巻き返す事が多い、くらい。
私は今回の五輪について「団体戦で本番を経験できるのは有利」と予測していました。
しかしその予想は見事にハズれ、団体戦からは羽生選手以外のきなみ大崩れ。
特に浅田選手はなぜショートであそこまで崩れてしまったのか。
私は「もしかしたら何か細工されたのかな?」とまで深読みしてしまったのですが、
本人の後日コメントからそのまま推測すると、
「リンクに入った時は大丈夫だったが、演技の直前に頭が真っ白になった」
だったそうです。
まあ浅田選手は「これは言わない方がいい事」は絶対話さないので何ともですが。
確かに浅田選手がリンクに入った時、ソトニコワ選手の74点が叩き出され、
氷の下から地響きのような観客の絶叫が響き渡り、ロシアコールへと繋がりました。
ただそれは団体戦のリプニツカヤ選手の時も同じ状況で、
それより私が一番ビックリしたのは「浅田選手への歓声の少なさ」でした。
浅田真央と言えば間違いなく世界一の人気選手で、各国に大勢のファンがいます。
毎回そうですが、キム・ヨナの拠点だったカナダの五輪でも大歓声を得ていました。
しかしロシアコールの余韻もまだあり、他のファンがひるんでしまったのか、
「最終滑走、Mao Asada !」とコールされたのにパラパラ程度の拍手で私は仰天した。
おそらくそこに本人はショックを受けたのではと推測しています。
浅田選手はとてもピュアな方で、以前TVで「ファンの方の応援は本当に力になる」、
「なので日本でしか力を出せない事が多いので、もっと強くなりたい」、
趣旨の事を述べていました。
あれだけ歓声の少ない、それどころか観客が全員“ 敵 ”みたいな状況で、
ピアノの単音しか響かない「ノクターン」は精神的にきつかったと思います。
ちなみにフリーでは「真央ちゃん頑張れー!」という野太い声が聞こえましたが、
あれ羽生選手なんですよね・・・(youtubeより)・・・意外にも浅田選手を救ったのは、
真の金メダリストの声だったのかもしれません。
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