―『第69回・オークス』
【七花八裂】
優勝『トールポピー』注 :池添謙一,2:28.8,上35.3秒,4番人気
2着「エフティマイア」 :蛯名正義、2:28.8、上35.4秒、13番人気
3着『レジネッタ』× :小牧太, 2:29.0,上35.2秒,5番人気
4着「ブラックエンブレム」▲:松岡正海、2:29.1、上35.8秒、6番人気
5着「オディール」穴 :安藤勝己、2:29.2、上35.2秒、11番人気
6着「レッドアゲート」◎ 7着「リトルアマポーラ」
8着「ソーマジック」 9着「マイネレーツェル」
10着「ムードインディゴ」 11着「アロマキャンドル」
12着「ライムキャンディ」○ 13着「ハートオブクィーン」
14着「ジョイフルスマイル」 15着「カレイジャスミン」
16着「スペルバインド」 17着「エアパスカル」△ 18着「シャランジュ」
単勝:970円 馬連:24080円 3連単:440360円
妹は本当に強かった・・・『トールポピー』再び戴冠。
中団から内に斬り込み全馬制圧、確かに戦績と血統からこの舞台は条件最高でした。
そして府中二四と言えばやはり思い出される一年前、兄「ホウオー」の玉砕。
その兄の総賞金を妹は早くも突破、次走【米オークス】にて世代レベルを示します。
ただ穏便とはいかなかった今戴冠、過度の斜行にも関わらず謎の騎乗停止止まり。
柏木集保さんを筆頭に各所で非難轟々、とにかく規則が不鮮明では話になりません。
気を取り直して2着「エフティマイア」。
フロック説に加え母父ニホンピロウイナーで前走2着を完全無視されてましたが、
この2着は驚きました、とにかく今年の3牝は力より展開が物を言っている印象です。
そして3着も同じく桜をあまり評価されていなかったフトシ&『レジネッタ』。
勝者の斜行を被弾しての上がり最速ですから、まともなら際どかったでしょう。
ただ3牝G?はあと一つだけなので、それ以降はまだ何とも言えませんが。
4着に裏番「ブラックエンブレム」。
今度は−16kgで戦慄が走りましたが、先行馬に辛いペースを2番手からよく粘りました。
5着「オディール」も不利を受けましたが今度は好走、JF組の反撃が顕著です。
本命6着「レッドアゲート」の敗因は前崩れ、デキ落ち、馬場不適正。
などと言い訳を並べなくても「強くなかった」の一言で片付く気もしますが。
そして、1番人気「リトルアマポーラ」はまさに何事もなく7着陥落。
パドックでの優雅さに人気爆発でしたが、最後まで本当に優雅に行っちゃいましたね。
武弟騎手も大外まんまな騎乗、とにかく今年は頭一つ抜けた程度では無意味な印象。
最後に3番人気の後藤「ソーマジック」は不利もあり8着惨敗。
まあ0.6秒の差は不利だけでなくSクリのせいでもある気がしますが。
それにしても社台ホースの道中密集は見ごたえがありました。
<時の予想 ― オークス’08>
2008年5月24日 時の競馬列伝
?,【フェブラリーS】○ :緋紅騎士『ヴァーミリアン』こそ砂の王
?,【高松宮記念】× :音速戦闘機「スーパーホーネット」が王冠かっさらう
?,【桜花賞】× :「オディール」が決める。
?,【皐月賞】× :勝機あり、大穴一発「レッツゴーキリシマ」
?,【天皇賞】× :「アドマイヤモナーク」にすべて投じる
?,【NHKMC】× :府中のターフに碧く輝け「ファリダット」
?,【Vマイル】○ :『ウオッカ』でしょう
?,【オークス】 : ? ? ?
?,【東京優駿】 :太陽を喰らえ!王子『ディープスカイ』再びダイヴ攻撃
?,【安田記念】 :『スズカフェニックス』にすがる不老転生信者たちの祈り
最終【宝塚記念】 :もう後がない,女優駿『ウオッカ』,最後の選択肢は・・・
◆『オークス』
【難易度:八 ペース:M 展開勝負】
◎「レッドアゲート」
○「ライムキャンディ」
▲「ブラックエンブレム」
△「エアパスカル」
×『レジネッタ』
注『トールポピー』
穴「オディール」
◎「レッドアゲート」が狩る。
桜でも本命予定だったが、今年の参戦馬で強いと思えるのはこの馬だけ。
【フラワーC】の34.1秒で完全に目覚めた、内枠内田道悪先行で戴冠の時は近い。
後は近年ダントツの大混戦、まともに決まるシーンは想像し難く穴方面を狙う。
前走突如弾け飛んだ○「ライムキャンディ」だが、その点には全面的に目を覆い、
キャリア1戦で快走した前々走に目を向けたい、ギムレット×SSで大舞台合う。
▲「ブラックエンブレム」は桜で明らかな調整ミスと出遅れのWクラッシュで沈没。
今回は地元関東からの参戦でどの不安も消殺される、同じく内枠先行で好機あり。
△「エアパスカル」も前走失態だが、近位置にいた馬は全て着外に墜落している。
とにかくこの混戦では安定した戦法が活きる、父Wエンブレムの血もここ一番脅威。
他、ただでさえ信頼しにくい【桜花賞】でいかにもハマった×『レジネッタ』、
しかし人気上がらず父デピュティからジュピタを連想可能、念のための打印。
加えて一気に見離されたが桜2馬身差なら淡い一票を注『トールポピー』に投じ、
ラストは前々走が良かった穴「オディール」の掛かるかどうかは私次第よ一発まで。
斬「リトルアマポーラ」は正直、桜組ではアタマ一つ抜けた印象だが、
人気馬鞍乗のユタカ弟、さらに仮柵週の最大外と、混戦でこの悪条件は斬れると判断。
斬「ソーマジック」も桜は負けて強しだったが、それ以前に桜自体が弱すぎて信頼不能。
何より個人的に敬遠のSクリ産駒、G?までは届けないはず。
斬「エフティマイア、ハートオブクィーン」などは展開だけで桜上位に来た面々。
この辺りが【桜花賞】を額面通り受け取れない証拠的存在と言えそう。
それでは本日の【小牧特別】で小牧さんが爆沈したところで、
牝馬クラシック第二弾【オークス】は明日15:40発走です。
<京王杯SC’08>
2008年5月21日 時の競馬列伝―「京王杯スプリングカップ」
【炎翼交差】
1着「スーパーホーネット」○:牡5、藤岡、1:20.8、上がり33.0秒、2番人気
2着『キストゥヘヴン』× :牝5,勝浦,1:21.1,33.2秒,6人
3着『スズカフェニックス』◎ :牡6,武豊,1:21.1,32.9秒,1人
4着「アイルラヴァゲイン」 :牡6、内田、1:21.2、33.6秒、7人
5着「キングストレイル」 7着「ザレマ」▲ 10着「ドラゴンファイヤー」△
馬連:6200円 3連単:23040円
「スーパーホーネット」の音速優勝。
中団から上がりジャスト33で他を圧倒、【安田記念】への視界を一気に広げました。
昨秋からこの戦線での上昇顕著でしたが、さすがは5歳春の充実ぶり。
なお、2着に食い込んだ桜花賞馬『キストゥヘヴン』。
牝馬限定でも浮遊状態でしたがここで快走、もしかすると意外と今がピークでしょうか。
そして、不死鳥『スズカフェニックス』は3着。
上がり32.9秒、この展開での後方3番手はさすがに致命的でしたね。
この馬はどうも全幅の信頼を置きにくい印象ですが、昨年5着の次走は果たして。
他、投票家に最も打撃を与える4着を血眼で争っていた、
魔神「アイルラヴァゲイン」と魔王「キングストレイル」はさておき、
上がり優秀でも距離不適か4歳牝馬「ザレマ」は7着敗退。
他、10着「ドラゴンウェルズ」など【ダービー卿】組はその後一様に不振です。
『キストゥヘヴン』、1年半ぶりにマークしてみたのですが突然連対と、
私たち意外と相性○かもしれません。(照)
―『ヴィクトリアマイル』
【颪】
優勝「エイジアンウインズ」注:牝4、藤田、1:33.7、上33.4秒、5番人気
2着『ウオッカ』◎ :牝4,武豊, 1:33.8,上33.2秒,1番人気
3着「ブルーメンブラット」×:牝5、後藤、1:33.8、上33.6秒、4番人気
4着「ヤマニンメルベイユ」 :牝6、柴山、1:34.4、上34.4秒、13番人気
5着「ニシノマナムスメ」△ :牝4、吉田、1:34.4、上34.3秒、2番人気
6着『ピンクカメオ』穴 7着「ジョリーダンス」
8着「ベッラレイア」 9着「トウカイオスカー」○
10着「タニノハイクレア」 11着「レインダンス」
12着「タイキマドレーヌ」 13着「マイネカンナ」
14着『ローブデコルテ』▲ 15着「パーフェクトジョイ」
16着「テンイムホウ」 17着「ベルモントプロテア」 18着「アルコセニョーラ」
単勝:1340円 馬連:1670円 3連単:23000円
「エイジアンウインズ」巻き起こる。
爆進する『ウオッカ』を6番手からの上がり33.4秒で気力のセーブ。
ターフ6戦目、初マイル、初G?と恐ろしい急軌道を描き新女王に昇り詰めました。
早くも米遠征の話も浮上、今後もどこまで躍進できるか楽しみな新星と言えるでしょう。
そして、2着に終わった『ウオッカ』。
【ダービー】以来これで8連敗、牝馬同士でも脱出なりませんでしたが、
それでも短期で仕上げての最速33.2秒ですから文句は言い辛いですね。
変則ローテが影響してか、豊サマの言う通り最後確かに脚が鈍っているのですが、
次走【宝塚記念】は果たして期待に応えられるでしょうか。
3着に近走好調だった後藤「ブルーメンブラット」。
こちらも十分勝ちパターンでした、ただ追い上げてきた相手が悪かった印象。
4着も近走好調「ヤマニンメルベイユ」、千通過ジャスト60秒に乗じての前残り。
しかしこれだけ若娘たちが突入してきた中、6歳でよく頑張ったと思います。
2番人気でもかなり支持の厚かった「ニシノマナムスメ」は5着まで。
【中山牝馬S】凡走がどうも腑に落ちなかったのですが予感的中でしょうか、
となると「カンパニー」の株も同時に下がってしまいますが。
愛しの『ピンクカメオ』はまさかの逃げが幸いして6着前残りでしたが、
近走の沈みっぷりを思えばかなり走れていた印象、今後も見守りたいです。
他、直線妨害を受けるも昨年ほど切れなかった熟女「ジョリーダンス」は7着。
8着「ベッラレイア」は明らかな見切り発車で惨敗、今後注目ですが騎手続投は疑問。
9着「トウカイオスカー」は序盤まさかのビリ浮遊、心臓に悪いのでやめて下さい。
他、全く戻ってこない11着「レインダンス」に、
謎のオークス馬と化しつつある14着『ローブデコルテ』など、
4歳牝馬はレベル高くとも勢力図の入れ替わりはかなり激しい模様です。
意外とまともに決まりましたね・・・去年のトラウマを引きずりすぎたでしょうか。(大破)
<時の予想 ― Vマイル’08>
2008年5月17日 時の競馬列伝◆『ヴィクトリアマイル』
【難易度:六 ペース:S 内枠注意】
◎『ウオッカ』
○「トウカイオスカー」
▲『ローブデコルテ』
△「ニシノマナムスメ」
×「ブルーメンブラット」
注「エイジアンウインズ」
穴『ピンクカメオ』
◎『ウオッカ』でしょう。
【ダービー】以降1勝もしていないが、通ってきた路線が他と違いすぎる。
馬体減が噂されているが、その程度では圏外に漏れる材料と言い難い。
他を圧倒した【桜花賞】に近い様相と言えそう、そして、その時の勝ち馬はいない。
他は乱戦、内伸びや前残りなどが作用した場合すんなり決まるとは思えない。
対抗は○「トウカイオスカー」。
ここ2戦が気の毒な内容で人気も落下、今回は東京マイル実績と横典で買える態勢。
▲『ローブデコルテ』は鉄砲58kg道悪で鋭伸した【京都牝馬S】が高ポイント。
元々オークス馬なだけに1400m実績は軽視、何より内枠先行が怖い。
続いて人気勢、前走評価上昇も前々走がやや不可解な△「ニシノマナムスメ」と、
昨年惨敗と【京都牝馬S】でマイル疑問も近走絶好×「ブルーメンブラット」。
注「エイジアンウインズ」も内側先行予定、後は初マイルが難関。
ラストはさすがにこの舞台では無視できない穴『ピンクカメオ』のまさか…一発まで。
斬「ベッラレイア」は『ウオッカ、スカーレット』らと何ら遜色ない存在と捉えるが、
外枠×秋山×7ヶ月ぶりとなると斬りがいのある材料を揃えてしまった印象。
斬「ジョリーダンス」は前走完敗で絶頂期からはさすがに後退したか。
もう7歳、12頭がかりで突入してきた4歳牝馬と張り合うのは極めて困難。
とりあえずすんなりとは決まらないんですよね…本日【Vマイル】は15:40発走です。
<時の予想 ― 京王杯SC’08>
2008年5月16日 時の競馬列伝◆「京王杯スプリングカップ」
【難易度:二 ペース:S 先行注意】
◎『スズカフェニックス』
○「スーパーホーネット」
▲「ザレマ」
△「ドラゴンウェルズ」
×『キストゥヘヴン』
不死鳥◎『スズカフェニックス』VS戦闘機○「スーパーホーネット」の一騎打ち。
潜在能力は不死鳥の方がやや上、だが若さと距離適正なら戦闘機も引けを取らない。
東京1400mなら2頭が中団から全力を出し切ってくるはず。
ペースが遅まりそうなので3番手候補は先行馬を警戒。
「ニシノマナムスメ」に続く4歳牝馬の躍進を狙う▲「ザレマ」と、
いよいよ復調態勢に突入した咆哮竜騎士△「ドラゴンウェルズ」。
最後はここ3走堅実×『キストゥヘヴン』の今度は幸に捨てられました一発まで。
まさかの鉢合わせをかました裏切り魔王斬「キングストレイル」と、
大魔神斬「アイルラヴァゲイン」、もはや何が起こるか予想もつかない。
大竹アナウンサーがあっさり熱愛スクープされたところで、
本日【京王杯SC】は15:40発走です。(暴発)
<新潟大賞典,京都新聞杯’08>
2008年5月12日 時の競馬列伝―「新潟大賞典」
【不可侵領域】
1着「オースミグラスワン」◎:牡6、57、川田、1:58.5、上がり31.9秒、3番人気
2着「マンハッタンスカイ」 :牡4、54、芹沢、1:58.9、33.1秒、6人
3着「フィールドベアー」 :牡5、56、秋山、1:58.9、33.1秒、7人
4着「シルクネクサス」 :牡6、57、北村、1:58.9、32.9秒、5人
5着「スウィフトカレント」▲ 8着「サンライズマックス」 11着「ブライトトゥモロー」○
馬連:4550円 3連単:103310円
「オースミグラスワン」の神速シンガリ一気。
上がり31.9秒、スプリント以上では史上最速で、新潟千mでも上は2頭のみです。
しかもムチなしですからね、正直ここまで強いとは思いませんでした。
この実力をG?でも是非出してほしいところですが、やはり戦法が一定なのが痛いです。
ともあれ嬉しい快勝でした、この馬の場合は「ハルカ」の分も嬉しくなります。
続く2〜6着は同タイムの接戦。
前残りが2着「マンハッタンスカイ」と3着「フィールドベアー」。
脚余しが4着「シルクネクサス」、5着「スウィフトカレント」など。
まあ勝った馬があれなので前残りの言い訳が通じなくなっていましたが。
なお10着「グラスボンバー」や最下位「カンファーベスト」など、
オヤジ集団にこの上がり勝負はさすがにきつかった模様。
―「京都新聞杯」
【奇団】
1着「メイショウクオリア」× :岩田、2:18.4、35.8秒、2人
2着「ロードアリエス」 :鮫島、2:18.4、35.9秒、9人
3着「マイネルローゼン」 :藤岡、2:18.4、36.1秒、6人
4着「ホワイトピルグリム」 :田中、2:18.6、35.6秒、11人
5着「ブラストダッシュ」▲ 6着「フィッツロイ」 15着「ヒルノラディアン」△
馬連:4110円 3連単:79590円
勝ったのは「メイショウクオリア」。
安定した先行から上がり2位でごちそうさま、重賞&京都実績が利きました。
ただ驚いたのが時計の遅さ、特に上がりの遅さが半端じゃありません。
同じ稍重だった「インティライミ」の年とほぼ同じ、ただしこの年は超Hペースでした。
ただでさえメンバーがショボいのに通過も63秒で仲良く団子状態とは、
騎手の意識がすでに疑われますね、もうG?の称号を与えるのは甚だ疑問な印象も。
2着にSクリ産駒「ロードアリエス」、「ダンツキッスイ」に続く重賞連対達成。
まああれは完全なマグレとして、まともに連に来たのは本当に初めてですね。
確かにここまでレベルが下落すればありえる気もしますが。
3着に未勝利6連敗「マイネルローゼン」や、
4着の福島ギリ勝ち「ホワイトピルグリム」などこれはまあ豪華な皆さん。
というか回顧しても多分ここでお別れだと思うので、以上で切り上げさせて頂きます。
回想中に投げ出したのは史上初かもしれません。(詫)
何だか500万下の回顧をしている気がしました、ハンデ戦ならまだしもダービーTRでね…。
<NHKマイルC’08>
2008年5月11日 時の競馬列伝―「NHKマイルC」
【色即是空】
優勝「ディープスカイ」○ :四位洋文、1:34.2、上33.9秒、1番人気
2着「ブラックシェル」 :後藤浩輝、1:34.5、上34.6秒、3番人気
3着「ダノンゴーゴー」 :藤岡佑介、1:34.8、上34.2秒、14番人気
4着「ドリームシグナル」注:吉田隼人、1:35.4、上35.1秒、13番人気
5着「ファリダット」◎ :武豊、 1:35.5、上34.9秒、2番人気
6着「スプリングソング」 7着「サトノプログレス」
8着「サダムイダテン」 9着「レッツゴーキリシマ」▲
10着「エーシンフォワード」× 11着「アポロドルチェ」穴
12着『ゴスホークケン』△ 13着「エイムアットビップ」
14着「アポロフェニックス」 15着「アンダーカウンター」
16着「セッカチセージ」 17着「ダンツキッスイ」 18着「リーガルスキーム」
単勝:430円 馬連:1980円 3連単:116880円
曇っても「ディープスカイ」戴冠。
後方待機から最内にもぐり込むと、ラストは33.9秒で一団くし刺し。
もうパドックから完勝ムードでしたね、さすがは近年信頼度の高いタキオン産駒。
そして気になる次走ですが、これは相当陣営は【ダービー】に出したいはずでしょう。
ただここまで8ヶ月で計10戦と、さすがにお釣りはなさそうなので休養も一考か。
そして2着にクラシックグループからの連対「ブラックシェル」。
今回はスマートに力を出し切ってきました、ここでは道悪で減点しましたが、
強風で結構乾いていた模様、個人的には後藤さんの戴冠態勢でハラハラしましたが。
3着に14番人気「ダノンゴーゴー」、てっきりスプリンターかと思いましたが。
上がりもなかなか優秀、コース取りも良かった印象です。
4着にシンザンホース「ドリームシグナル」、こちらは前残り的な印象。
そして、期待した時のお坊ちゃま「ファリダット」は5着でした。
まず敗因を挙げるなら距離・折り合い・コース取りの3拍子かなという印象。
上位3頭より遥かに外なコース取りはともかく、マイルは今後まだもつとは思います。
引き続き今後も温かく見守っていきます、秋はやはり【スプリンターズS】が希望。
後はとにかく崩れた先行馬。
6着「スプリングソング」も距離がどうかな存在でしたが、今後は電撃路線で注目。
ステップR覇者でも驚きの低人気だった「サトノプログレス」は結果も低調7着。
8着「サダムイダテン」は残り少ないファンからの票でしたが、それも今回で解散か。
そして仲良く並んだ9着「レッツゴーキリシマ」、10着「エーシンフォワード」、
11着「アポロドルチェ」、12着『ゴスホークケン』の朝日系列4頭。
実は3着内に一頭も来なかったのは本年度初、そろそろ期限切れでしょうか。
ともあれ【皐月・プリンシパル】などの爆発歴もあるのですぐに解除はできませんが。
最後に13着「エイムアットビップ」、やはり混合戦では苦しそうですね。
低調とされる牡馬よりさらに低調な牝馬勢、果たして来年闘えるのでしょうか。
負けましたが実はそんなに落胆していません。
というかここで落胆してると一頭の馬をずっと応援していくのは無理です。(これまで経験より…)
<時の予想 ― NHKマイルC’08>
2008年5月10日 時の競馬列伝◆『NHKマイルカップ』
【難易度:六 ペース:H 母に捧ぐ】
◎「ファリダット」
○「ディープスカイ」
▲「レッツゴーキリシマ」
△『ゴスホークケン』
×「エーシンフォワード」
注「ドリームシグナル」
穴「アポロドルチェ」
◎「ファリダット」に関して。
とにかく産まれる前から月1回は近況を確認してきた程、この馬に対する想い、
というよりお母さん『ビリーヴ』に対する想いは強かったのですが、
期待の裏で「名牝の仔は走らない」という言葉を信じてきた私は、
「当然応援はするが過大な期待はしないようにしよう」とも心に決めていました。
しかし、この馬がここに有力馬として名を連ねてきた以上は、
もうその心配もなくなったのかなと嬉しく予想外な安堵をしています。
4,5歳と長く見守っていく予定なのでここは好走さえしてくれれば、
というのはもう建前にしか聞こえないかもしれませんね。
後の予想は、
「アドマイヤコマンド」で評価上昇【毎日杯】快勝○「ディープスカイ」以外は、
やはり【弥生賞】以外1度も連を外していない朝日系列馬で全攻め。
【皐月賞】では本命にした距離縮歓迎▲「レッツゴーキリシマ」と、
単勝倍率のみやけに低い前走度外視の朝日王犬△『ゴスホークケン』。
×「エーシンフォワード」はとにかく連に絡む抜け目ないタイプ、警戒を怠れない。
加えてデジタル産駒だけにマイルでの激変に期待しての注「ドリームシグナル」と、
ラストは後藤が半ギレで調整不足をPR穴「アポロドルチェ」の報復一発まで。
斬「ブラックシェル」は跳びの大きい馬なのでこの雨はかなりまずい。
斬「エイムアットビップ」。今年の牡馬と牝馬には予想外の大差あり。
斬「サダムイダテン」。アンカツさん、降りるの早すぎです。
まあ・・・温かく見守ります(作笑)明日【NHKMC】は15:40発走です。
<時の予想 ― 新潟大賞典,京都新聞杯’08>
2008年5月9日 時の競馬列伝〒「想い出の一頭」
【コメディアデラルテ 〜 京都新聞杯’05】
多くのG?級を輩出した同年、勝者「インティライミ」を最速上がりで追撃し、
個人的に相当期待した馬でしたが、その後は故障で歯車が完全に狂ってしまいました。
◆「新潟大賞典」
【難易度:十 ペース:S 4歳馬減点】
◎「オースミグラスワン」
○「ブライトトゥモロー」
▲「スウィフトカレント」
△「グラスボンバー」
×「カンファーベスト」
注「ワンダースティーヴ」
◎「オースミグラスワン」で再度GO。
前走は気の毒な展開と位置取りで致し方ない結末だった、新潟大直線なら逆襲可能。
他、一線級と前走好戦を果たしたスマイルフトシ○「ブライトトゥモロー」と、
横典をわざわざ新潟まで引き連れてきた鉄砲お任せ▲「スウィフトカレント」。
8歳△「グラスボンバー」は確実に昇り調子で、そろそろG戦でも連に絡む。
残るは新潟では脅威的な連対率を誇るオヤジの星×「カンファーベスト」と、
4歳でも警戒注「ワンダースティーヴ」の今度こそ楽に逃げれます一発まで。
斬「シルクネクサス」は重賞では結局連に来ないイメージが定着した。
斬「サンライズマックス、マンハッタンスカイ」などの4歳馬はやはり割引き。
◆「京都新聞杯」
【難易度:十 ペース:M 史上最低レベル】
◎「グローリーシーズ」
○「ゴールデンルーヴェ」
▲「ヨドノヒーロー」
△「ブラストダッシュ」
×「メイショウクオリア」
注「ヒルノラディアン」
穴「ミダースタッチ」
ファルブラヴ産駒◎「グローリーシーズ」でどうだ。
昨年「キングスエンブレム、ブラックシェル」と好戦、前走取消からここで巻き返す。
【低レベル=荒れる】の単純方程式から他はとにかく穴攻め。
前走は幾分かヨシトミに責任があった○「ゴールデンルーヴェ」と、
ここ2戦が安定した走法の▲「ヨドノヒーロー」。
豊サマ指名△「ブラストダッシュ」は人気確実も前走ハイレベルを制し存在脅威。
他、雨得意な岩田×「メイショウクオリア」と
キャリア浅でも近年に限っては通用しまくっている2戦馬注「ヒルノラディアン」に、
ラストは【毎日杯】最速爆追穴「ミダースタッチ」のアレは幻かも一発まで。
斬「フィッツロイ」は陣営いわく重賞級でも、未勝利5連敗はどうか。
最近G?・?がどんどん難しくなっていますね。
本日【新潟大賞典】は15:30から、【京都新聞杯】は15:45発走です。
―「青葉賞」
【定点連射】
1着「アドマイヤコマンド」◎ :川田、2:26.9、上がり34.4秒、2番人気
2着「クリスタルウイング」▲ :内田、2:27.1、34.6秒、7人
3着「モンテクリスエス」 :福永、2:27.3、34.6秒、6人
4着「ゴールデンハッチ」注 :北村、2:27.7、34.6秒、16人
5着「ニシノエモーション」 12着「マゼラン」 13着「ファビラスボーイ」△
馬連:4030円 3連単:61180円
「アドマイヤコマンド」、優駿に王手。
道中5番手から楽に制勝、「アドマイヤ+タキオン」の信頼度はさすが高かった模様。
【皐月賞】組の評価が低迷しているだけに、これは次走も人気を集めそうです。
なお川田騎手、『キャプテントゥーレ』故障のショックはこれで瞬時に癒えたか。
2着にうっちー+アドベガ「クリスタルウイング」。
こちらも4番手からの優秀な上がり、勝者とそこまでの差はないとの見方も。
4頭がかりで出場してきたSクリ軍団、最先着は3着「モンテクリスエス」。
一応出走権は獲りましたが、父の制した舞台で何とも煮え切らない結果。
個人的には今年の3歳低調はこの種牡馬が一因となっている気がしますね、
名牝を含む100頭以上の仔たちが送り込まれてこの現状ですから。
なお4着にビリ人気「ゴールデンハッチ」、【フローラS】同様のダート馬入着。
これは完全な新傾向です、もし馬券に絡めば大爆発するので侮れません。
最後12着「マゼラン」、道中の連続不利で力負けかどうか不鮮明な内容でしたが、
個人的には12だから力負けだと思います、来週連闘の構えですがどうでしょう。
『アドマイヤジュピタ』はGPはお休みして秋に備えるようですね。
なお今月のレースタイトルは全て【漢字】でいきます、ただ限定するのは今月が最後です。(窒息)
<天皇賞・春’08>
2008年5月4日 時の競馬列伝―『春の天皇賞』
【神雷】
優勝「アドマイヤジュピタ」△:牡5、岩田、3:15.1、上34.7、3番人気
2着『メイショウサムソン』 :牡5,武豊,3:15.1,上34.9,2番人気
3着『アサクサキングス』▲ :牡4,四位,3:15.5,上35.5,1番人気
4着「ホクトスルタン」○ :牡4、横典、3:15.6、上35.8、6番人気
5着「アドマイヤフジ」 :牡6、川田、3:15.8、上35.2、10番人気
6着「アドマイヤモナーク」◎ 7着「トウカイトリック」
8着「トウカイエリート」 9着「ドリームパスポート」
10着「サンバレンティン」 11着「アイポッパー」×
12着「ポップロック」 13着「ドリームパートナー」
14着「アドマイヤメイン」
単勝:580円 馬連:2000円 3連単:13500円
天より参る、「アドマイヤジュピタ」が呼んだ獰猛かつ清らかな雷光。
衝撃の出遅れから後方待機、4コーナーで先団へ浮上すると、直線で前年覇者を撃墜。
上がりも首位の完勝、復帰してから大成功ですね、もはや実力に疑うところなし。
早々に退いた『ムーン』の後継がここで現れたと言っても過言ではないでしょう。
なお「フレンチデピュティ」、近年は凄い勢いで産駒成績を伸ばしてきています。
そして、やられてしまった豊サマと2着『メイショウサムソン』。
とは言えここで復活した事が驚きですが、さすがに「アドマイヤ」4連携は辛かったか。
ただ少なくとも去年の状態には戻してきましたね、次走の敵は再び近藤O&岩田J。
豊サマと「アドマイヤ」軍団の哀しき闘いも終焉を迎える事はなさそうです。
個人的に予感的中だったのが3着『アサクサキングス』と4着「ホクトスルタン」。
特に『アサクサキングス』は正真正銘4歳代表の菊花賞馬。
このレースで負けた菊花賞馬というと『ザッツザプレンティ』が思い当たりますが、
あの時と違って今回は完敗ですからね、今までもそれを感じる場面はありましたが、
これはいよいよ4歳馬の弱小性が決定づけられてしまったと思います。
なお5着に長距離はさほど苦手でもなかったか「アドマイヤフジ」。
本命6着「アドマイヤモナーク」は残念な完敗でしたが、
あの単独ブービー待機は全信頼を置いた身としては失神ものの位置取りでした。
せめて中団から進める姿が見たかったです。
7着「トウカイトリック」、11着「アイポッパー」、さらに12着「ポップロック」と、
6歳上は余さず下位撃沈、やはり結局G?で強いのは若さでしょうか。
最後にあまり興味もないですが5歳馬「ドリームパスポート」。
5歳ですからね、衰えるわけありませんし、転厩の影響と見てよいのでしょうか。
となると松岡騎手もすごい貧乏クジを引かされてしまった印象。
予想も完敗でしたね、3−2−1番人気での決着だったのですが、
ゴールした瞬間「ああこれ無理だ」と言ってしまった自分がコワイです。(爆風)
<時の予想 ― 春の天皇賞’08>
2008年5月3日 時の競馬列伝
?,【フェブラリーS】○ :緋紅騎士『ヴァーミリアン』こそ砂の王
?,【高松宮記念】× :音速戦闘機「スーパーホーネット」が王冠かっさらう
?,【桜花賞】× :「オディール」が決める。
?,【皐月賞】× :勝機あり、大穴一発「レッツゴーキリシマ」
?,【天皇賞】 : ? ? ?
?,【NHKMC】 :突破口は何処に…王犬『ゴスホークケン』迷走す
?,【Vマイル】 :少女の夢を全壊よ、爆撃魔女「ベッラレイア」の進撃
?,【優駿牝馬】 :姫君『レジネッタ』と中年フトシの淡きシンデレラ物語
◆『天皇賞・春』
【難易度:九 ペース:M 5歳上優勢】
◎「アドマイヤモナーク」
○「ホクトスルタン」
▲『アサクサキングス』
△「アドマイヤジュピタ」
×「アイポッパー」
◎「アドマイヤモナーク」に全てを賭ける。
有力馬「アドマイヤジュピタ」を前々走一蹴、しかも距離は今回の方が明らかにいい。
安勝操縦、京都実績豊富、長距離実績抜群、これだけ揃って単10倍超なら乗っかる。
強敵はやはり4歳勢、まずは○「ホクトスルタン」。
【神戸杯・菊花賞】と展開があまりに向かなったが、非凡の片鱗は見せてきた。
前々走からも成長の気配抜群、4代制覇の偉業も目前に見えた。
そして1番人気の菊花浮遊城▲『アサクサキングス』。
ライバル「アルナスライン」の先週爆勝で一気に評価を伸ばしたか。
ただ、言うまでもなく今年の4歳はやや評価を下げるくらいが調度いい、過信は禁物。
他、【阪神大賞典】で一気に躍進を果たした雷戦士△「アドマイヤジュピタ」、
前走は確かに低質だったが、今回はおそらく同胞「メイン」がおとりになるはず。
ラストは昨年出遅れなければ勝っていた跳躍戦士×「アイポッパー」の、
若い連中よりも我々中年を見守っていて下さいね一発まで。
斬『メイショウサムソン』は客観的に見てもこの連続着外は深刻な凡走。
だが根強い人気が災いしてかほとんど人気が下がってない、見送りの一手。
斬「ドリームパスポート」はここ何走かずっと「折り合い」を敗因に挙げているが、
このレースでそれが出るようなら完全に話にならない。
では参りましょう・・・最も由緒正しきG?【春の天皇賞】は明日15:40発走です。
<時の予想 ― 青葉賞’08>
2008年5月2日 時の競馬列伝〒「想い出の一頭」
【シンボリクリスエス 〜 青葉賞’02】
【登竜門・青葉賞】の象徴的存在、そして「迅速引退」の先駆けとなった馬でした。
ただ今の種牡馬成績を見ると、やはりもう一年走ってほしかったなと今でも思います。
◆「青葉賞」
【難易度:七 ペース:M 混戦変わらず】
◎「アドマイヤコマンド」
○「フジヤマラムセス」
▲「クリスタルウイング」
△「ファビラスボーイ」
×「ゴールデンルーヴェ」
注「ゴールデンハッチ」
◎「アドマイヤコマンド」の撹乱戦法。
キャリア1戦での【毎日杯】連対はまさに快挙、この功績を全面的に信用してみたい。
他、同じくキャリア2戦のファルブラヴ産駒○「フジヤマラムセス」と、
うっちー操縦のアドベガ産駒▲「クリスタルウイング」に、
東京お任せジャンポケ産駒△「ファビラスボーイ」などを血統面から警戒。
ラストは本年好調ダート転戦コンビ×「ゴールデンルーヴェ」、
注「ゴールデンハッチ」の当たって砕けた一発まで。
斬「マゼラン」は人気断然だが今年の大物候補はやや信頼ならない点がどうか。
斬「トレノクリスエス、モンテクリスエス、オリエンタルヨーク、
ニシノエモーション」などSクリ産駒は冒頭でけなしたので引くに引けずカット。
投げ槍な予想ですが【天皇賞】に余力を残しているのです。(暴爆)
本日【青葉賞】は15:40発走です。
<福島牝馬S,フローラS,アンタレスS’08>
2008年5月2日 時の競馬列伝―「福島牝馬S」
【 Don’t speak】
1着「マイネカンナ」 :牝4、吉田隼、1:47.1、上がり35.2秒、3番人気
2着「ハロースピード」△ :牝4、松岡、 1:47.1、34.6秒、4人
3着「ザレマ」 :牝4、柴田善、1:47.2、35.5秒、1人
4着「ヤマニンメルベイユ」:牝6、柴山、 1:47.2、35.7秒、2人
5着「タイキマドレーヌ」穴 6着「トウカイオスカー」▲ 10着「ダンスオールナイト」◎
馬連:3330円 3連単:28360円
「マイネカンナ」突勝。
中団前方から上がり4位で押し切り、最内追い込みでどうかと思いましたが、
発走してすぐに不利を相殺しましたね、これは吉田弟騎手の見事な戦法転換。
2着にここ最近後輩にやられっ放しの松岡正海「ハロースピード」。
上がり断然、前走も好内容でしたが今度はより上手く乗ってきました。
1番人気「ザレマ」は先団から今ひとつ粘りが利かず3着まで。
ただ結果的に4歳牝馬の123フィニッシュ、混合G?での連対も含め、
今年の牝馬重賞では4牝が余さず連対と目覚しい活躍。
それだけに「強靭論」を掲げながら一戦も獲れていない自分が恐ろしいです。
最後に1、2着馬との好戦歴があった本命「ダンスオールナイト」は10着完敗。
その鞍乗三浦騎手ですが、お世辞にもスムーズな騎乗とは言えませんでしたね。
今後の飛躍が待たれますが、「豊サマの再来」はさすがに言いすぎでは。
―「フローラS」
【 Carnelian Won】
1着「レッドアゲート」◎ :内田博、2:00.5、34.8秒、1人
2着「カレイジャスミン」 :北村宏、2:00.7、35.3秒、6人
3着「キュートエンブレム」:松岡、2:00.8、34.8秒、8人
4着「メイショウベルーガ」:小野、2:00.8、33.8秒、16人
5着「シングライクバード」 6着「カイゼリン」 7着「ユキチャン」
馬連:2820円 3連単:76550円
「レッドアゲート」の余裕勝ち。
前残りを予想して5番手から鋭伸、混戦が予想される【樫】前線に一気に躍り出ました。
ただ個人的にこの馬は【桜】の本命予定馬だったので、単4倍はやや驚きでしたが。
2着にステップレース3連続着外をかましていた「カレイジャスミン」。
こちらは完全に前残りでしたね、本番では圏外に位置付かれる予感。
3着に侮れないWエンブレム産駒「キュートエンブレム」、樫出走確定。
驚いたのが4着「メイショウベルーガ」、ビリ地点から脅威的な上がりで猛追。
出走権取り逃しが痛い程の健闘でした、しかし今年はターフ転向の成功が目立ちます。
2番人気「シングライクバード」はSクリ産駒ならではの凡走5着。
完全にルックスだけで票を得ていた白馬「ユキチャン」は残念ながら7着敗退。
かなり一発屋的な雰囲気もありましたが、今後また重賞に出てほしいですね。
―「アンタレスS」
【 Not Gonna Get Out】
1着「ワンダースピード」 :牡6、小牧、1:50.5、36.1秒、7人
2着「ドラゴンファイヤー」 :牡4、福永、1:50.7、36.0秒、9人
3着『サンライズバッカス』 :牡6、安勝、1:50.8、35.5秒、5人
4着「フィフティーワナー」 :セ6、岩田、1:50.9、36.8秒、1人
5着「チャンストウライ」 7着「ロングプライド」 14着「メイショウトウコン」
馬連:24450円 3連単:526460円
フトシが決めた「ワンダースピード」。
5番手から猛然たる進撃、4ヶ月ぶり実戦でしたが上手く流れを利用しましたね。
個人的に先日【皐月賞】で「フトシ論」を解消した事を若干後悔し始めていたので、
これは本格的に乗れてきたなと安心しました。
2着にG?完敗から著しく見離されていた焦燥竜騎士「ドラゴンファイヤー」。
3着の二月王『サンライズバッカス』は久々もさすがG?馬の上がり最速。
再び高人気を獲得した「フィフティーワナー」ですが、何と今度はさらに下落の4着。
休んでいた影響なのでしょうか、もはや絶頂期の力を望むのも酷な印象もありますが。
変更すれば外れる、休めば当たると相変わらず間の悪い男全開ですが、
明日【青葉賞】の予想は昼ごろ更新予定です。
<イーストロード14>
2008年4月30日 時の小説(旧)「イースト・スイサイド(後)」
彼は私をいじめようとした唯一の人間である。
何事においても中心に立たなくては気がすまない男だった。
その彼の王政に唯一従おうとしなかった私が気に食わなかったのだろう。
私を屈させようと、彼は機会を見ては何度も挑んできた。
だがある時、私は彼の思わぬ一面を知る。
それは中学最後の運動会、八百メートル走が始まる直前だった。
優勝を狙う私は同じ長距離部のライバルの動向に目を光らせていたが、
なぜか専門外の距離に出てしまった彼は、
まるで獣の縄張りに迷い込んだ兎のごとく脅えていた。
そして、普段私に対するものとは裏腹の口調でせめてもの慰めを乞いてきた。
それは、これまで負けた事のない男が見せる、負ける事への恐怖そのもの。
彼の中枢をなす心は、彼を覆っていた虚勢という名の装備が強すぎたゆえに、
一切の成長を為していなかったのだ。
彼が自殺した後に残ったものは、
膨れ上がった借金と、高校時代に授かった子と妻だけだったという。
そして、彼が死んで分かった事は、恐ろしい事にただ一つだけだ。
それは、死とは死に様によってはまるで尊いものにもならず、
同情すら得られぬまま死者が「永遠の敗者」として心に刻まれてしまう事だ。
<イーストロード13>
2008年4月27日 時の小説(旧)「イースト・スイサイド(前)」
死んだ男の事を考えていた。
関わりはほとんどなかったが、同じ中学の同級生だった。
長身で端正な顔立ち、運動が得意だった。
同じような目立つ男は学年に何人もいたが、彼が他者と大きく違っていた点は、
彼は心から己の事を愛していた。
一度、放課後の廊下を彼が全裸で走っていた事を覚えている。
彼は己の全てを他に解放し、またそうした己の全てに陶酔していた。
その男が先日、自殺したというのだ。
中学時代、最も強い栄誉を誇った男の死は同級生たちに衝撃を与えた。
同じく私も最初は耳を疑ったが、思えば思い当たる節がないわけでもなかった。
時は七年前に遡る・・・。