「朝日杯フューチュリティS予想’06」
2006年12月9日 時の競馬列伝【朝日杯フューチュリティステークス】
御存知ですか?
【阪神ジュベナイルフィリーズ】と同じくこのレースを命名した人は、
「名前が覚えにくい」との批判を多々浴びて以来、今なお後悔し続けているというお話を。
ではここで、4年連続で的中させている私・マスター朝日から一言。
「こんなに分からなかった予想は初めてです」
―『時の予想』
◎「フライングアップル」
○「アドマイヤヘッド」
▲「ドリームジャーニー」
△「マイネルレーニア」
×「オースミダイドウ」
注「マイネルシーガル」
困った時の◎「フライングアップル」。
デビュー戦は完敗したが、そこから目に見えて戦績を伸ばすのがデキる2歳馬の典型。
特に前【東スポ2歳S】での33.8秒は今メンバーでも及第点の末脚だった。
最も中枠、良気性、先行脚質と、混戦においてこれだけ死角がない点は強み。
おとといまで◎だった○「アドマイヤヘッド」。
しかし中山マイル外枠は下手すると最初から最後までロスを受ける事になりかねない。
爆発力は買っているが、岩田クンが相当うまく乗らなければ圏内突入は難航か。
対して1週間前◎だった▲「ドリームジャーニー」だが、
今も個人的に一番強いと思っている馬を本命にできないのは何とも残念。
というのもやはりこの枠と戦法、前を塞がれ眉をひそめる鞍乗の顔が早くも目に浮かぶ。
最もオコボレを頂戴しそうなのが先導△「マイネルレーニア」か。
とにかくこのG?は毎年逃げ馬への警戒が欠かせない。
特に雨粒が残りそうな明日、この手のタイプは楽に行かせるとうるさい。
×「オースミダイドウ」は“負けてない”というだけで誌面の支持が著しく過熱している。
実際「クラウンプリンセス」の空襲を受けた前走はこれといった凄みも感じなかった。
いくら後任ペリエと言えど主戦離脱は当然マイナス、ここは人気と共に飛んで頂きたい。
同じく無敗の注「マイネルシーガル」もいかにもマスコミが好みそうな戦績。
正体不明という事で一応押さえるが、別に後藤ごと消えてもらっても何ら支障はない。
斬「ゴールドアグリ」は後方待機濃厚、その時点でもう絶望的。
これだけ本命馬がコロコロ変わったレースは好結果になった記憶がございません。
「と或る暴君の一言」
2006年12月8日 時の小説(旧)私はあまり良い教育者には恵まれてきませんでした。
親はこちらが不安になるぐらい私を叱らない人達でしたし、
逆に教師は苛立ちを単純な怒りとしてぶつけてくる人ばかりでした。
もし人間について、人生について教えてくれる人がいたら、
私は今とどう違っていただろうと時々思うことがあります。
でも私は、これで良かったのかもしれないとも思っています。
なぜなら今、彼らを思い出しても、彼らは間違っていたと考える事ができるからです。
今日はその中でも最悪の教育者が発した一言について書きます。
彼は私が中学二年の時の担任でした。
当時もう「体罰」という言葉が流行になり始めていた時でしたが、
彼は教育に暴力は絶対欠かせぬものと、豪語するほど固く信じている人でした。
女子生徒を教壇の前で平手打ちしたり、男子生徒を土足で何度も踏みつけたり、
生徒以上に他の教師にとって悩みの種であるほど常軌を逸していた教師でした。
そういう私も当時、あまり良い生徒とは言えませんでしたが、
彼が担任だった一年だけは決して怒られる事がないよう、必死に心がけていました。
おそらく私を受け持った教師の中で、
彼だけが今も私を優等生だったと誤認しているはずです。
それは3学期の期末テスト、学年最後のテストの前日でした。
彼は帰りのホームルームの時、いつもと同じように教壇の上で、
まるで多くの家来を従えた君主であるかごとく、腕を組みながらこう言ったのです。
「俺は体育教師やから、皆に勉強についてアドバイスできる事は何もない。
でも昔、他人から聞いた話を一つ教える。
たとえばテストで、AかBかを選ぶ選択問題が出たとする。
そんで最初に問題を見たとき“答えはAや”と思ったとする。
でもよーく考えると“やっぱりBかな”と思うことがあるやろ?
そういう時は大体Aが正しいらしいんや。
まあ直感っていうんかな・・・困った時があったら、参考にしてくれや。」
結局、彼に関する記憶は「純粋な狂気」とその「重宝な一言」だけが残ったのです。
「I don’t wanna be a fool.」
2006年12月7日 タイムハート今日はここに戻ってきた理由について書きます。
劇場を閉じてから常々、自分はここに復帰すべきではないと思っていました。
なぜなら私は文章を書くことが好きだからです。
再開させたらまたここを離れられなくなる、そう強く懸念していました。
しかし戻ってきたのは別の理由です。
「馬鹿になってしまった」からです。
この十ヶ月間、自分なりにできる事をやってきたつもりですが、
私の行ってきた作業のほとんどが、
頭を使っているようで実は使ってないものばかりだったと気づきました。
そして人との交流を最低限にしたことが一番の打撃となったようです。
以前は頭の片隅に置いておけば容易に引き出せた情報が、
今はなかなか姿を現してくれない。
呆然としました。
想像力、分析力、記憶力、あらゆるものが総じてダウンしていることを自覚しました。
人間の脳は使わないと、どんなに若くても錆びてしまうことを知りました。
私の中で「頭を使うこと」の代名詞は「文章を書くこと」です。
なので…しばらくは出来るだけ書き続けていこうと思います。
私の記憶が戻るまで、ただ誰かが聞いていてくれればいいと思っています。
ちなみに今回の経験から個人的に出した結論は、
人間が頭を使う作業ナンバーワンは単純に「会話」だという事です。
「阪神ジュベナイルフィリーズ’06」
2006年12月3日 時の競馬列伝―『阪神JF’06』
【幻夢のさかずき】
優勝「ウオッカ」◎ :四位、1:33.1、4人
2着「アストンマーチャン」 :武豊、1:33.1、1人
3着「ルミナスハーバー」△:小牧、1:33.7、2人
4着「ローブデコルテ」× :福永、1:33.8、6人
5着「イクスキューズ」○ :藤田、1:33.8、5人
6着「ハロースピード」 12着「マイネルーチェ」▲ 14着「テンザンコノハナ」注
馬連:900円 3連単:14240円
「ウオッカ」戴冠。
最内から高速で抜け出した「アストンマーチャン」を、大外から轟音と共に追撃。
パドックから一頭迫力が違っていましたね、この内容なら来春も期待できるでしょう。
なお今年から幕切られたSS後継争いですが、
直仔でない「タニノギムレット」がまずは先勝と意外な幕開けを見せました。
個人的に大好きだったダービー馬なので今後も応援していきたいです。
そして2着に脅威的な人気を集めた快速「アストンマーチャン」。
距離が疑問視されていましたが、この舞台を快走したのならもはや心配無用でしょう
あとは来春に向けて、父の血筋が成長力にどう影響するかですね。
なおゴチャついた勝者に対し、柵のない直線序盤でインに入った豊クン、見事でした。
一方、3着「ルミナスハーバー」は逃げ馬が総ドタキャンでまさかの先導。
結果的にこちらは調教師がハデに流してくれた体調不安説が的中しましたね。
先週に続いて橋口調教師…ある意味で冴えてます。
千八の鬼4着「ローブデコルテ」は、福永騎手が外枠を敗因に挙げてますが、
あまり昨年の【桜花賞】をかすませるような発言はしてほしくないと思います。
せっかく改修に巨額投資したJRAもカチンと来ているのでは。
気性面が心配されていた5着「イクスキューズ」は暴走以前になんと出遅れ。
しかもこれは藤田騎手がわざと遅らせたものとか、理由は「逃げたくなかったから」。
こんな戦術初めて聞きました…私の中で「出遅れ=負け」だと思うのですが。
なお、来年からもこのG?には慎重な態度を崩さないつもりですが、
個人的に今回改めて重要だと感じた傾向を以下に挙げておきます。
1、新阪神マイルは今まで以上にスタミナが必要
2、【ファンタジーS】組の順位はほとんど入れ替わらない
3、デカい馬が強い
4、デビュー戦を勝っている事が必須
日曜更新はしない主義ですが時間ができたので、
今日は心の中で会った一人の男の話をしてみます。
その人は悪魔でも天使でもありません、ただの正直な男です。
本日の【阪神ジュベナイルフィリーズ】は「ウオッカ」が勝ちました。
私はこの一週間ずっと◎「イクスキューズ」でしたが、
ここで予想をする寸前に誰かがそれを◎「ウオッカ」に変えてくれたのです。
その誰かとは明らかに、この3年間このレースを外し続けてきた自分です。
その自分ははっきりとこう言いました。
「このレースでそんな素性の整った馬は絶対に来ない、
来るのはどちらかというと“得体の知れない馬”だ」と。
私はその通りに従って1着を当てることができました。
その男にはとても感謝しましたが、今思い出せば彼の名前は、
「経験」、もしくは「教訓」だったかもしれません。
しかしその男はこうも言ったのです。
「この4年間、1番人気に◎を打ち続けて応えてくれたのはただの一頭だけだった。
もう二度とこのレースで同じ過ちを繰り返してはならない」
私はその言葉にも従って2着の馬を何も考えずに消してしまいました。
その時、男は「固執」という目に見えて無益な名前に変わっていました。
男は私に無意識の内に1着の馬を教えてくれ、意識下の内に2着の馬を消しました。
つまり2着を外したのは私の失敗だということです。
競馬において最強の力を誇る「経験」というものが、
競馬において最悪の力を生む「固執」というものにも変わりうる。
今日はその事を学ぶことができました。
これによってその男の名前は、正真正銘の「教訓」になったわけです。
まあその男は実のところ、この私なんですけどね。
「阪神JF予想’06」
2006年12月2日 時の競馬列伝【阪神ジュベナイルフィリーズ’06】
今日一日を見た感想に過ぎませんが、新阪神マイルは
短距離馬より中距離馬に軍配が上がるように変わったという印象を受けました。
よって今日は「マイル以上の実績馬優先」の予想を行います。
なお、もう一言このレースに関して僕が何か言えるとしたら・・・
「本気にならない方がいい」という事です。
―『時ノ予想』
◎「ウオッカ」
○「イクスキューズ」
▲「マイネルーチェ」
△「ルミナスハーバー」
×「ローブデコルテ」
注「テンザンコノハナ」
◎「ウオッカ」で勝負。
前走は雨上りの前残りに屈したが、破壊力があることは示した。
引いた枠も良く、ここなら有力馬を前に内側から出し抜きを狙える。
やや得体の知れない印象だが、このレースは得体の知れない馬の方が強い。
フジサワの刺客○「イクスキューズ」はデビューからの3戦が圧巻。
だが魔のペースが期待できない今年に大外から出ると、この馬の気性暴発はありうる。
久々の開幕で押し寄せるであろう仁川の絶叫オヤジ軍団の存在も気掛かり。
前走一気に吹っ飛んだ▲「マイネルーチェ」だが、実は【新潟2歳S】2着馬。
弱かった時より強かった時の姿の方がアテになるはず。
別路線組の最右翼は△「ルミナスハーバー」。
しかし肝心な時に限って小牧太が何かやらかしそう。
×「ローブデコルテ」は【コスモス賞】2着など1800m経験豊富、
あとはテン乗り福永ジョッキー次第。
未勝利の鬼注「テンザンコノハナ」は5走連続で圏内突入中。
今回も間違って突入するかも。
斬「アストンマーチャン」は完全なスピードタイプで前走勝ちすぎの印象。
というか、この手のタイプはここ3年でもう懲りた。
他、斬「ピンクカメオ」&斬「ハロースピード」などスピード系は全斬り。
このレースはね・・・上品な予想だと当たらないんですよ。(経験談)
◆『スイープトウショウ』の【有馬記念】参戦が決定
→ この知らせを聞いた時、「出るのか…」と思いました。
昨年だったら大喜びだったんですけどね。
でも念願のアノ馬と対決できるんです、精一杯応援しようと思います。
「ゴッドファーザー」
2006年11月30日 時の芸術鑑賞(Skate)アメリカに生きるマフィア・コルレオーネ一家の栄光と悲劇を描いた名作。
ある日、NYで絶対的な権力を誇っていたドン・コルレオーネが銃撃された。
凶暴な長男ソニー、弱気な次男フレド、冷徹な養子のトム達が父の復讐を企てる中、
家業を嫌っていた奔放な三男マイケルが復讐役を買ってでると言い出して―。
静かな映画です、愛を告げる時も、人を殺める時も。
この映画が名作として絶対的な地位を誇り続けているのは、
その別次元にあるはずの二者を不気味に共存させているからでしょう。
一家の総大将ドン・コルレオーネ(マーロン・ブランド)は寛大な愛に満ちた人間ですが、
家族の幸福を妨げる者に対しては徹底した殺意と暴力で立ち向かいます。
その信念は到底理解できませんが、おそらくそれが彼らの世界では正義なのでしょう。
その二つの巧みな交互連鎖が、3時間という長丁場を全く飽きさせません。
個人的にぐっと来たのは「愛のテーマ」、この映画の話になると必ず流れるあの曲です。
あれが初めて掛かるのが意外にも後半、シチリアの古い農村でようやく流れます。
村にかくまわれている三男マイケル(アル・パチーノ)が農家の美しい娘と出会い、
その日に求婚するという驚愕シーンなのですが、寂しい程のどかな良いシーンです。
ちなみにアル・パチーノはとても背が低い俳優なのですが、その低さが逆に異様な威圧感をかもし出しています。
まだ見ていない方は、一度ご覧になってみては?
「ジャパンカップ’06」
2006年11月26日 時の競馬列伝 コメント (2)―『ジャパンカップ’06』
【我龍天晴】
優勝『ディープインパクト』◎ :牡4,武豊,2:25.1,1人
2着 「ドリームパスポート」○:牡3、岩田、2:25.4、5人
3着 『ウィジャボード』△ :牝5,デットーリ,2:25.5,3人
4着 『コスモバルク』 5着『フサイチパンドラ』
6着 『メイショウサムソン』▲ 10着『ハーツクライ』
馬連:750円 3連単:3830円
『ディープインパクト』大空飛行。
おなじみの最後方まくり込みから、直線終盤では手を緩める余裕もありました。
相手は歳下と牝馬でしたが、あの戦法で常に圧勝できる点は讃えねばなりません。
最近ずいぶん競馬界も曇っていたので、それを力で晴らしてくれた事に感謝したいです。
なお、2着にすっかりクセモノとしての地位を築きつつある「ドリームパスポート」。
今年最も驚かされた3歳馬でした、「フジキセキ」がここまでの産駒を送り出すとは。
それだけに今年はもう休養すべきでしょう、好機は5歳上が空っぽになる来年です。
女神『ウィジャボード』は直線で一瞬進路を失ったのが響いたか。
しかしそこはランフランコ・デットーリ、3着と転んでもタダでは起きませんでした。
6着の2冠馬『メイショウサムソン』は主戦も言っていましたが、
同歳牝馬『フサイチパンドラ』にまで負けたのは失態でしたね。
太め残しでしたがリズム自体おかしく見えます、同じく今年はもう潮時のはず。
そして、本当の意味で飛んでしまった5歳主将『ハーツクライ』。
陣営は先々週にノドの異状を公表したわけですが、これは大正解でした。
もし今、公表していたら大変な非難を浴びることになっていたはずです。
世紀の宿敵対決は悲しい形でパーになってしまいました、後世に語り継がれる未練です。
なお【JCD】は内容がG?クラスだったため割愛させて頂きます。
「ジャパンカップ予想’06」
2006年11月25日 時の競馬列伝 コメント (2)―『時ノ予想』
【JC’06】
◎『ディープインパクト』
○「ドリームパスポート」
▲『メイショウサムソン』
△『ウィジャボード』
腐っても◎『ディープインパクト』。
この短期間で大幅イメージダウンしたが、特に馬が何か変わったわけではない。
仏帰りでも間隔は2ヶ月、日本列島なら丸ごと波で飲み込む。
いつもならこの時期の3歳馬は徹底的に無視するはずだが、
今年に限っては3歳馬が明らかに強健で、古馬が明らかに弱体化している。
よって○「ドリームパスポート」と▲『メイショウサムソン』の台頭が効く。
女神△『ウィジャボード』は妨害にあった昨年5着から、水準を維持したまま再戦。
何よりデットーリが消せない。
斬「スウィフトカレント」は【天皇賞】で好走したものの、
振り向けば背後には「アドマイヤムーン」、しかも今度の後輩はもっと強い。
斬『ハーツクライ』は正真正銘5歳の最高峰だが、
間隔が空き続けている点、クラシック活躍馬は5歳秋に必ず衰える定説、
そしてあらゆる名馬をドン底に叩き落してきたノド鳴り発覚、のトリプルアタックで消去。
言えば言うほど『スイープトウショウ』にとって耳が痛いことばかりでした。
「潮騒 − 三島由紀夫」
2006年11月24日 時の芸術鑑賞(Skate)文明から孤絶した、海青い南の小島。
磯の香りと明るい太陽の下で、若くたくましい漁夫と、美しい乙女が奏でる恋の牧歌。
人と自然の神秘的な美との完全な一致に対する憧憬が、
著者を新たな冒険へと駆りたて、端整な美しさに輝く名作が生まれた。
私、今年は十冊の本を読みました。
その内、六冊は文豪といわれる昭和以前の作家たちが書いたものです。
以下がそのリストです。
川端康成「雪国」 芥川龍之介「羅生門」 太宰治「斜陽」
夏目漱石「それから」 三島由紀夫「仮面の告白」、 「潮騒」
中には難しくて息切れしながら読んだものもありましたが、
中でも最も分かりやすく、最も感銘を受けたのがこの「潮騒」でした。
テーマは私の大嫌いな言葉ですが・・・「純愛」です。
しかしこの作品は「純粋」という一見美しく澄んだものの中にある、
モロさ、冷たさ、残酷さというものを余さず見事に描き抜いています。
「純粋」というものは、暗く淀んだ「汚れ」を知っている人間にしか描けない。
そう感じさせてくれたのは、さすが三島由紀夫です。
ところで、この作品を他の三島作品を知っている人が読むと必ず驚くという話を聞きます。
理由は三島由紀夫という作家はとことん曲がった「愛」を描く人だからでしょう。
ではなぜこの幼げな物語をデビュー作でもない作家人生の中間に持ってきたのか。
私の勝手な推測だと、彼は少しだけこう考えていたのではないかと思うのです。
「こんな変な話ばかり書いてる俺が、普通の小説を書いたらみんな驚くだろう」
だとすれば、ありふれた物語しか書けず必死に趣向をこらす作家たちを嘲笑う、
日本史上唯一最高の「逆パターン小説」という事になりますね。
―――――お気に入りの1カット(編集有)
※初江(ヒロイン)との恋を実らせる新治(主人公)への片想いをあきらめた千代子(友人)が
最後の別れを告げるべく早朝の忙しい港へ一人でやって来るシーン
新治が一秒でも永く居てくれるよう祈り、彼女は目を瞑った。
すると彼の許しを願う気持ちが、実は彼のやさしさに触れたいという希望の、仮面を被ったものである事がわかった。
千代子は何を許されたいと願っていただろう。
自分を醜いと信じているこの少女は、とっさにいつも抑えつけていた
いちばん心の底からの質問を、思いがけず口走った。
「新治さん・・・あたし、そんなに醜い?」
この唐突な質問に対する答えがまた面白いんですよ、ぜひ暇があれば読んでみて下さい。
他のものはまた後日紹介できれば良いです。
お久しぶりです。
元・情熱劇場の支配人です。
今日からここに居座ることに決めました。
また、よろしくお願いします。
ここに刻む事に統一性はありません。
ただその日に思いついたことを書きます。
おそらく競馬について書く事が多くなると思いますが、
正確には書くのではなく書き殴ることになるでしょう。
完璧を求めた情熱劇場とは、一線を画したいのです。
そしていつ刻むかも分かりません。
たとえば毎日書き続けて突如、三年くらい記述が途絶えたりするかもしれません。
何でもありだという事を先に申し上げておきたいのです。
今日からこの館の扉の鍵を開けておきます。訪れたくなった時は、訪れてみて下さい。