【七夕賞,プロキオンS’07】
2007年7月8日 時の競馬列伝―「七夕賞」
【さらわれた天の川】
1着「サンバレンティン」 :牡6、57、後藤、2:00.3、上がり35.7秒、6番人気
2着「アドマイヤモナーク」△:牡6、55、安勝、2:00.5、35.7秒、2人
3着「ユメノシルシ」 :牡5、56、吉田、2:00.6、36.3秒、3人
4着「ヴィータローザ」◎ :牡7、57、上村、2:00.7、36.1秒、1人
5着「ニホンピロキース」▲ :牡6、54、赤木、2:00.7、36.8秒、4人
7着「ストーミーカフェ」○ 8着「アップドラフト」 9着「フォルテベリーニ」×
馬連:2370円 3連単:26210円
「サンバレンティン」最内高速走。
道中は後方待機、4角では一頭内に潜り込み、直線では荒れ馬場を大直進。
あそこを通って勝つとは相当強いですね、疑ってましたがこれは本物の福島後者です。
対して大外から爆追してきた2着「アドマイヤモナーク」。
サマーシリーズでは最も不適と見られたここで連対、さすがはアンカツ様様。
3着「ユメノシルシ」は一頭好位からの健闘。
平均ペースで前有利かと思いましたが、内外から砲撃を喰らったのでは完敗ですね。
なお、1番人気「ヴィータローザ」はブービー待機から大外ぶん回しで4着自滅。
先行馬として期待を掛けたのに、一瞬先週の「ビーナスライン」かと思いました。
―「プロキオンS」
【アンノウン】
1着「ワイルドワンダー」◎:牡5、57、蛯名、1:22.7、36.3秒、1人
2着「リミットレスビッド」▲ :牡8、58、武豊、1:22.9、36.8秒、2人
3着「ドンクール」 :牡5、57、渡辺、1:23.1、37.1秒、9人
4着「メイショウサライ」 :牡6、56、佐藤、1:23.1、36.6秒、15人
5着「ツムジカゼ」 :牡7、56、鮫島、1:23.2、36.8秒、7人
6着「サンライズキング」 10着「ボードスウィーパー」○ 11着「オフィサー」注
馬連:620円 3連単:10630円
またもや「ワイルドワンダー」空来。
後方一気で先団総抜き、まさに頭一つ抜けていたという印象です。
正直昨年は重賞の器とは思いませんでしたが、これで3連勝、完全にノッています。
なお勝者と同じく鋭進してきたダート貴公子「リミットレスビッド」は2着。
地方でも苦戦していたので若干疑問でしたが、本当に下降線は緩やかですね。
ファンとして言うなら、やはり2年前なら勝っていたとは思いますが。
ただ3着以下が「ドンクール、ツムジカゼ」などちょっと寂しげなメンツですね。
特に4着「メイショウサライ」は何とも一年半ぶりの実戦。
この調子だと短距離界同様、ダート界も秋の3歳馬侵攻を許すのではないでしょうか。
そういえば後藤騎手、インタビューでは予想通り「名誉の負傷」を強調してきましたね。
相変わらず悲劇のヒーローになりきるのが末期的にお上手です。
【時の予想 ― 七夕賞,プロキオンS’07】
2007年7月7日 時の競馬列伝◆「七夕賞」
【難易度:八 ペース:M 先行有利】
◎「ヴィータローザ」
○「ストーミーカフェ」
▲「ニホンピロキース」
△「アドマイヤモナーク」
×「フォルテベリーニ」
注「トリリオンカット」
◎「ヴィータローザ」のヒモ荒れ狙い。
先行、7歳馬、近走充実と好データに多数ヒット、前走からの相手弱化も明白。
他、そろそろ逃げ脚を取り返したいディープ世代○「ストーミーカフェ」と、
先行脚質が次第に安定してきた芦毛馬▲「ニホンピロキース」、
△「アドマイヤモナーク」は小回り2000mが微妙だがアンカツ頼みで猛追態勢、
加えて全体レベルが落ち切ったところで入着者×「フォルテベリーニ」の一撃と、
切り裂き魔注「トリリオンカット」のこのレースなぜか7歳馬が強いんです一発まで。
斬「ユメノシルシ」はまだ強いとまでは断定しにくい器、前売り1番人気は過剰。
斬「サンバレンティン」は本年まだ入着なし、福島適正も案外で終わりそう。
◆「プロキオンS」
【難易度:二 ペース:M 荒れない重賞】
◎「ワイルドワンダー」
○「ボードスウィーパー」
▲「リミットレスビッド」
△「トシザヘネシー」
×「キングスゾーン」
注「オフィサー」
◎「ワイルドワンダー」が空爆する。
7年連続連対中の1番人気、今年も信頼して間違いなさそう。
あとは3年前に一度だけ乗って出遅れをかました蛯名ジョッキーの手腕次第。
○「ボードスウィーパー」は春に一度狙って痛い目にあったが、
【コーラルS】では「ワイルドワンダー」と接戦、ハンデ的にも今回はこちらが有利。
2年前から応援しているダート貴公子▲「リミットレスビッド」だが、
年齢のわりに下降線は意外とゆるやか、当面はこれくらいの印で良さそう。
△「トシザヘネシー」はなんと鞍乗の小牧騎手が不運にも落馬して角田騎手に変更、
これはチャンス。
他、地方馬ながら交流重賞ではJRA軍団と激闘していた×「キングスゾーン」と、
爆走専務注「オフィサー」の窓際だけは勘弁して下さい一発まで。
斬「サンライズキング」。久々。
斬「メイショウサライ」。久々すぎ。
やっぱり「〜一発まで」を使うと締めが上手くいくんですよね・・・。
明日【七夕賞】は15:35から、【プロキオンS】はその10分後です。(全力逃走)
【函館SS,ラジオNIKKEI賞’07】
2007年7月1日 時の競馬列伝―「函館スプリントS’07」
【木いちごの廻り道】
1着「アグネスラズベリ」◎ :牝6、角田、1:08.9、上がり34.6秒、3番人気
2着「サープラスシンガー」 :牡3、木幡、1:08.9、35.1秒、6人
3着「ブラックバースピン」▲:牡4、四位、1:08.9、34.8秒、4人
4着「ワイルドシャウト」 :牡6、岩田、1:09.1、35.1秒、7人
5着「タマモホットプレイ」× 12着「アドマイヤホクト」△ 14着「ビーナスライン」○
馬連:3520円 3連単:52160円
ようやく実った「アグネスラズベリ」。
中団待機からどこを突くかと思えば最内強襲、ただし勢いは上位の中で断然でした。
昨春からどうにも弾け切れない印象でしたが、距離短縮で見事初タイトルを獲得です。
なお、ハイペースでも2着に逃げ粘った3歳馬「サープラスシンガー」。
確かに逃げ馬は例年好成績でしたが、5ヶ月ぶりの若馬が来た例はさすがになし。
4着に1年ぶりの「ワイルドシャウト」、6着に9歳「リキアイタイカン」など、
通常厳しい馬たちが突入した点からも、電撃界のトーンダウンを感じます。
対して12着に再滅した3歳「アドマイヤホクト」はトモの不調から果ては喉鳴りまで、
不穏な説が増える一方ですが、早く原因をはっきりさせてほしいものです。
危うく「3歳でも電撃界でなら通用する」理論を完全に消してしまうところでした。
一方、3着に前回同様とは参らなかった暗黒武者「ブラックバースピン」。
クビの上げ下げで連を外した印象ですが、右回りはおおよそ問題なさそう。
そして14着にわざわざこのレースのために退期をずらしたという「ビーナスライン」。
思わぬ末脚不発には驚きましたが、主戦の大外ぶん回しはまさに嫌な予感通りでした。
―「ラジオNIKKEI賞’07」
【忘れられた楽園】
1着「ロックドゥカンブ」 :52、柴山、1:47.7、35.4秒、2人
2着「スクリーンヒーロー」 :54、石橋脩、1:47.9、35.3秒、14人
3着「イクスキューズ」△ :56、北村、1:48.0、35.5秒、4人
4着「バブルウイズアラン」 :52、松田、1:48.0、35.6秒、11人
5着「トーセンアーチャー」 6着「クランエンブレム」○ 7着「ハイソサエティー」×
8着「エーシンダードマン」▲ 9着「エミーズスマイル」◎ 11着「ショウワモダン」注
馬連:18990円 3連単:296850円
「ロックドゥカンブ」が福島制圧。
ニュージーランド出身の遅生まれが、キャリアたった2戦で重賞を制して評価は鰻登り。
しかし、よく考えると4ヶ月の違いで2kgもらえるのというのはお得な気もしますね。
今後の成長に期待も掛かりますが、案外伸びなかった馬もいたのでその意味でも注目。
一方、2着に準ブービー人気で大穴を貫いた「スクリーンヒーロー」。
ここで大半の人がやられましたね、【スプリングS】5着がヒントだったでしょうか。
3着にしぶとく入線してきた「イクスキューズ」は今回折り合いはまずまず。
しかし牝馬なのに勝者から+4kgですからね、この着差なら十分勝ちに等しいのでは。
4,5着に危うく3連単を爆発させるところだった、
11番人気「バブルウイズアラン」と15番人気「トーセンアーチャー」が潜伏。
対して1番人気「クランエンブレム」や3番人気「ハイソサエティー」は謎の音信不通。
なお、時の本命「エミーズスマイル」は休養明けで折り合いを欠き、なぜか体重も減少。
失礼ですが、もう一度牧場に行かれた方が良いと思います。
今週はデータで斬った2頭にやられました。
共に3歳馬、そろそろ新たなデータを築かねばならない時期なのかもしれません。
【時の予想 ― 函館SS,ラジオNIKKEI賞’07】
2007年6月30日 時の競馬列伝◆「函館スプリントS」
【難易度:六 ペース:M 夏の訪れ】
◎「アグネスラズベリ」
○「ビーナスライン」
▲「ブラックバースピン」
△「アドマイヤホクト」
×「タマモホットプレイ」
◎「アグネスラズベリ」が熟れる夏。
【阪神牝馬S】では「ジョリーダンス、ディアデラノビア」らと好戦。
泥馬場で健闘した前走からも斤量変化なし、人気馬の中では唯一死角もない。
昨年まさに絶頂だった「シーイズトウショウ」を撃破、
もはや夏の函館では炸裂的な強さを誇る○「ビーナスライン」だが、
秋山×人気馬×追い込み×フルゲートと4拍子揃った今回は若干の疑念もはらむ。
暗黒武者▲「ブラックバースピン」は前回同様アッサリも十分ありうるが、
右回りに好走歴はおろか、経験すら乏しいとなると減点せざるを得ない。
対して前走突如エンストをかました△「アドマイヤホクト」だが、
当時は追切不足、イレ込み、喉詰まりと聞けば聞くほど敗因が噴出、もう一度マーク。
ラストは久々でも◎○を春に倒している×「タマモホットプレイ」の食い込み警戒。
斬「サープラスシンガー」は3歳ナンバー2の快速馬だが、5ヶ月ぶりでは。
昨秋大いに期待されていた斬「アンバージャック」は今春、あっぱれな凡馬と判明。
◆「ラジオNIKKEI賞」
【難易度:九 ペース:M 残念ダービー】
◎「エミーズスマイル」
○「クランエンブレム」
▲「エーシンダードマン」
△「イクスキューズ」
×「ハイソサエティー」
注「ショウワモダン」
穴「ムラマサノヨートー」
◎「エミーズスマイル」が再び笑う。
この馬が1月【寒竹賞】でなぎ払った連中は、後にこのメンバーを相当苦しめている。
ウッチー鞍乗、輸送が駄目で桜花沈没など『ピンクカメオ』を連想するワードも多い。
古馬一同と福島の鬼「ホクトスルタン」を前走撃破した○「クランエンブレム」は、
吉田弟への騎手変が目下の課題だが、先行すれば良いだけなのでおそらく平気。
▲「エーシンダードマン」が前走迎撃した「キングオブチャド」は結構な大物。
後はダンスインザダーク産駒で小回り1800mをこなせるかどうかが焦点。
間髪入れずに出走してきた△「イクスキューズ」は実績一番で福島圧勝歴もあり。
ただ前走掛かったにせよ沈みすぎな点と、酷量56kgが難題。
他、小回りは可もなく不可もなさそうな浪費少年×「ハイソサエティー」と、
【スプリングS、NZT】共に上位0.5秒内を維持したメンバー軟化注「ショウワモダン」、
そして大嫌いな馬群さえ凌げば穴「ムラマサノヨートー」の辻斬り一発がある。
斬「ロックドゥカンブ」は柴山騎手への騎手変はともかく、キャリア2戦が問題。
キャリア3戦でも過去「レニングラード&カンパニー」の大物兄弟しか連対していない。
斬「フェザーケープ」は凡戦【京都新聞杯】を逃した時点でエリート街道からそれた印象。
今週から「〜一発まで」の決めゼリフはマンネリ化につき軽減いたします。
一方で小牧に対する厳しい姿勢は引き続き保持していきたいと思いますので。(やめてくれ)
【時の競馬大賞’07春】
2007年6月29日 時の競馬列伝―『時の奮闘馬大賞』
3位『ピンクカメオ』 :混合G?をブービー人気&シンガリ一気で制覇。
その後も強行軍で臨んだ【オークス】で入着するなど、3歳牝馬とは思えない奮闘。
2位『メイショウサムソン』 :昨秋の不振からここまで戻したことが大きい。
王者の風格を完全に取り戻した、ほとんどノーミスで乗った石橋騎手もさすが。
1位『ウオッカ』 :断然の首位、64年ぶりの【ダービー】牝馬制覇はまさに偉業。
ラストグランプリでは残念だったが、敗戦をかてに今後も活躍してほしい。
―「時の落胆馬大賞」
3位『デルタブルース』 :盾を席巻した【阪神大賞典】グループからなぜか一頭脱落。
しかも敗因は落鉄のはずなのに謎の長期休養入り、角居厩舎の影が見えた。
2位『カワカミプリンセス』 :どちらかと言うと悪いのは騎手よりも厩舎側か。
史上最強の“堕ちたヒロイン”に後々襲名しないよう、今から切に祈るばかり。
1位「フサイチホウオー」 :発狂するならせめてパドックからにしてほしい。
今季の負けを取り返そうとした勝負した人は、あの充血眼を見て何を思った事か。
―『時の健闘騎手大賞』
3位、藤田伸二「カタマチボタン、コンゴウリキシオー、デアリングハート」
:G?3着が多かったが、例の事件を反省してか復帰早々から好騎乗が目立った。
2位、松岡正海「サンツェッペリン、コイウタ」
:若手では今季最も株を上げた、特に『コイウタ』は見込みゼロだっただけに圧巻。
1位、福永祐一「エリモエクスパイア、ローブデコルテ、アサクサキングス」
:さすが一流の大穴連発、特に2400m以上長距離戦での活躍が目立った。
―「時の失笑騎手大賞」
3位、柴田善臣「マイネルスケルツィ」
:未だに忘れられないくらい、【高松宮記念】の騎乗はとにかく悲惨。
しかも本人は「何でだろ、馬場かな」としっかりトボけて敗因をすり替えていた。
2位、武幸四郎『カワカミプリンセス』
:前残りの【Vマイル】で脚余し、前崩れの【宝塚記念】で早仕掛け。
果たして秋はこの大女王を乗りこなせるのか、心から気づかわれるところ。
番外、蛯名正義「ダンスインザモア」
:愛馬のとどまらぬ出遅れ癖に「フザけてるのか」と、らしからぬマジキレ。
しかし乗り替わった途端に別馬のごとく好スタートを連発、まさに裏切られた気分か。
1位、後藤浩輝「ローエングリン」
:最後の最後に首位奪還、1位はやっぱりこのヒト。
お涙頂戴ストーリーを力説した【中山記念】から一転、グランプリでは謎の大暴走。
馬に理性があったら、とっくの昔に振り落とされていそう。
―――――――――――――――――――
―『春のG?的中難関ランキング』
最簡10位【桜花賞】 :2強ワンツーでまさに前評通りの決着。
ただ『ウオッカ』の敗北や「カタマチボタン」前残りなど、やや予想外だった点も。
9位【宝塚記念】 :先行馬大崩落で、4歳G?馬コンビのワンツー。
『ウオッカ、ダイワメジャー』といった危険人気馬をいかに軽視できたかが分かれ目。
8位【オークス】 :断然候補「ベッラレイア」が惜敗。
勝者『ローブデコルテ』はマイラー血統だが1800m好走歴があったことが鍵。
7位【フェブラリーS】 :7位だが十分難解、泥馬場にも関わらず先行馬が総なだれ。
他、守護神「シーキングザダイヤ」がここから突如下降線に入り凡走を連発。
6位【NHKMC】 :配当は歴代首位だが、他の5つに比べるとまだマシ。
年始からチラつき始めていた3歳牝馬の強靭さが表面化したレースともいえる。
5位【皐月賞】 :『ヴィクトリー』、「サンツェッペリン」の行った行った決着で大波乱。
しかし「オーラ、ホウオー」の脚余しなど、確かに例年の傾向には準じていた。
4位【天皇賞】 :『メイショウサムソン』の復調が決定的となった一戦。
ただ「アイポッパー」出遅れはまだしも、「エリモエクスパイア」連対は読みづらい。
3位【ダービー】 :「フサイチホウオー」発狂、『ヴィクトリー』暴走、
「アサクサキングス」前残り、そして『ウオッカ』戴冠とまさに珍事づくめの一戦。
2位【高松宮記念】 :まず「ペールギュント」が無理。
他、『スズカフェニックス』の豊マジック発動による道悪突破も驚き。
最難1位【Vマイル】 :『コイウタ』が来た時点で首位確定。
大敗馬が次々と次走巻き返している点からも、ほとんどアテにならなさそうな一戦。
総評:G?を始めとして例を見ない難解なシーズンになったと思います。
個人的には「3歳牝馬強靭論」など全体勢力図の解明に関してはまあまあの成果を上げましたが、
肝心なところで獲り逃すことが多く、決め手の甘さが目立つシーズンだったと思います。
明日から夏競馬、今季の失敗を生かして頑張っていきたいと思います。(苦笑い)
【Race Title Spring’07】
2007年6月27日 時の競馬列伝<一月>
「中山金杯」 【黒き時の始まり】 「シャドウゲイト」
「京都金杯」 【雨水快進撃】 「マイネルスケルツィ」
「ガーネットS」 【司者の大通り】 「スリーアベニュー」
「シンザン記念」 【武威の紋章】 「アドマイヤオーラ」
「京成杯」 【夕覧飛行】 「サンツェッペリン」
「日経新春杯」 【獣能く傲を制す】 「トウカイワイルド」
「AJCC」 【嵐のカフェテラス】 「マツリダゴッホ」
「平安S」 【神話撃砕団】 「メイショウトウコン」
「東京新聞杯」 【転生ノ炎】 『スズカフェニックス』
「根岸S」 【幻影魅緑術】 「ビッググラス」
「京都牝馬S」 【恋をもう一つだけ】 「ディアデラノビア」
<ニ月>
「小倉大賞典」 【老兵、未だ消え去らず】 「アサカディフィート」
「共同通信杯」 【紅蓮ノ章】 「フサイチホウオー」
「シルクロードS」 【ドリーミング】 「エムオーウイナー」
「ダイヤモンドS」 【幻影走路】 「トウカイトリック」
「きさらぎ賞」 【無夢の籠城】 「アサクサキングス」
「京都記念」 【ウォ−タ−ム−ン】 『アドマイヤムーン』
「クイーンC」 【問答無用】 「イクスキューズ」
「アーリントンC」 【戦士の決着】 「トーセンキャプテン」
「中山記念」 【燃やされた過去】 「ローエングリン」
「阪急杯」 【冷血者の祈り?】 「エイシンドーバー」、「プリサイスマシーン」
<三月>
「オーシャンS」 【許されざる想い】 「アイルラヴァゲイン」
「チューリップ賞」 【烈震撃】 『ウオッカ』
「中京記念」 【二度咲いた薔薇】 「ローゼンクロイツ」
「弥生賞」 【武威の焦燥】 「アドマイヤオーラ」
「ファルコンS」 【南十字の誓い】 「アドマイヤホクト」
「中山牝馬S」 【不破の黒雲】 「マイネサマンサ」
「フィリーズR」 【馬車驫轟】 「アストンマーチャン」
「フラワーC」 【春風の便り】 「ショウナンタレント」
「スプリングS」 【樹落ちずの林檎】 「フライングアップル」
「阪神大賞典」 【乱調子天国】 「アイポッパー」
「日経賞」 【機は熟したり】 「ネヴァブション」
「毎日杯」 【覇熱惑星】 「ナムラマース」
「マーチS」 【絶音区】 「クワイエットデイ」
<四月>
「ダービー卿CT」 【悪魔の主眼】 「ピカレスクコート」
「大阪杯」 【蔑むな】 『メイショウサムソン』
「NZT」 【春十一番】 「トーホウレーサー」
「阪神牝馬S」 【太陽は昇らない】 「ジョリーダンス」
「マイラーズC」 【再生のコード】 「コンゴウリキシオー」
「福島牝馬S」 【トルネイド】 「スプリングドリュー」
「フローラS」 【大震波】 「ベッラレイア」
「アンタレスS」 【知られすぎた未知】 「ワイルドワンダー」
「青葉賞」 【無緑の葉】 「ヒラボクロイヤル」
<五月>
「新潟大賞典」 【朝焼けが眩しくて】 「ブライトトゥモロー」
「京都新聞杯」 【ひとひらの悦楽】 「タスカータソルテ」
「京王杯SC」 【大海原に臨む】 「エイシンドーバー」
「東海S」 【何所吹く風】 「メイショウトウコン」
「金鯱賞」 【火の花】 「ローゼンクロイツ」
「目黒記念」 【乱された音楽会】 「ポップロック」
<六月>
「ユニコーンS」 【長く誇らかな道】 「ロングプライド」
「CBC賞」 【暗黒武者】 「ブラックバースピン」
「エプソムC」 【水たまりの中の青天】 「エイシンデピュティ」
「マーメイドS」 【訪れた好機】 「ディアチャンス」
<Grade ・ Japan ?>
『フェブラリーS』 【天馬の祝福】 『サンライズバッカス』
『高松宮記念』 【真 ・ 転生の炎】 『スズカフェニックス』
『桜花賞』 【緋の一閃】 『ダイワスカーレット』
『皐月賞』 【蜃気楼】 『ヴィクトリー』
『春の天皇賞』 【同じ轍は踏まない】 『メイショウサムソン』
『NHKMC』 【宴】 『ピンクカメオ』
『Vマイル』 【よみのうた】 『コイウタ』
『オークス』 【天衣無縫】 『ローブデコルテ』
『東京優駿』 【リアル・クィーン】 『ウオッカ』
『安田記念』 【怒れる獅子の咆哮】 『ダイワメジャー』
『宝塚記念』 【新月の瞬き】 『アドマイヤムーン』
半年間、おつかれさまでした・・・。
―『宝塚記念’07』
【新月の瞬き】
優勝『アドマイヤムーン』○:牡4,岩田,2:12.4,上がり36.2秒,3番人気
2着『メイショウサムソン』▲:牡4,石橋,2:12.5,上がり36.6秒,2番人気
3着「ポップロック」◎ :牡6、武豊、2:12.8、上がり36.5秒、4番人気
4着「アドマイヤフジ」 :牡5、福永、2:12.9、上がり36.4秒、13番人気
5着「ファストタテヤマ」 :牡8、小牧、2:13.0、上がり36.4秒、16番人気
6着『カワカミプリンセス』△:牝4,武幸,2:13.2,上がり37.5秒,6番人気
7着「インティライミ」 8着『ウオッカ』×
9着「トウカイトリック」 10着「マキハタサイボーグ」
11着『コスモバルク』 12着『ダイワメジャー』
13着「スウィフトカレント」 14着『シャドウゲイト』
15着「アサクサキングス」 16着「マイソールサウンド」
17着「アドマイヤメイン」 18着「ローエングリン」
単勝:670円 馬連:1460円 3連単:15570円
仁川を照らす月光騎士『アドマイヤムーン』の栄光。
乱速流に崩れた先団を4角で一気にまくると、前方のライバルを倒し国内G?初制覇。
さすがは世界レベル、中距離部門では正真正銘の日本最強の座に立ちました。
秋は再び【天皇賞→香港C】へ、若き主将のさらなる躍進が期待されます。
2着に復活が期待された2冠馬『メイショウサムソン』。
絶好の騎乗での完敗、これは相手が悪かったとしか言いようがないですね。
血統的にも秋はさらに良くなりそうですし、【凱旋門賞】の夢を引き続き繋ぎます。
かつては勝者の相棒だった武豊鞍乗「ポップロック」は外差しに出るも3着。
まさに若さに負けたという印象ですね、鞍乗の心中も心からお察しします。
以下、4着「アドマイヤフジ」など入線馬は先行馬大崩壊に乗じた後方組。
それにしても5着「ファストタテヤマ」にまだG?で入着する力があるとは。
だてに陣営がなかなか引退させないだけあります。
6着『カワカミプリンセス』は単刀直入に言って早仕掛けが敗因のすべて。
しかしあの乱ペースを先行して6着に残るというのは、相当な評価をしてよいはず。
それだけに本当にこの鞍乗で一生行くのかという気もします。
8着『ウオッカ』ですが、個人的にそこまでの幻滅はしなくていいと思います。
雨に強行軍、古馬相手、ハイペースと何もかもが前走と違いましたからね。
ただ【ダービー】の鮮烈から、こうも早く夢が覚めてしまった事は残念に思います。
12着『ダイワメジャー』は輸送滞在や馬場の影響など敗因説が色々出てますが、
個人的にこの馬とは今まで予想面で激闘を繰り広げてきた経緯があったので、
このカット成功は会心に思っています。
最後に「シャドウゲイト、アサクサキングス、アドマイヤメイン」など、
先行集団をめざましい勢いで爆落させた主犯格の「ローエングリン」。
上がり3Fは恐怖45.1秒、まさか2度目の暴走が見れるとは夢にも思いませんでした。
馬は老いても鞍乗はお盛んといったところでしょうか。
『スイープ』が出てたら一体どこまで差し込んでこれたでしょうか。
なお、今週の更新は上半期の総決算に重点を置いていきます。
【時のレース速報 〜 宝塚記念’07】
2007年6月24日 時の競馬列伝『宝塚記念’07』
優勝『アドマイヤムーン』○
2着 『メイショウサムソン』▲
3着 「ポップロック」◎
4着 「アドマイヤフジ」
5着 「ファストタテヤマ」
取り急ぎの総評を記述します。
優勝『アドマイヤムーン』、2着『メイショウサムソン』。
とにかく若い馬が強かったという印象、このレースは本当に4歳が強いです。
共に一時の不振からは完全復活、この両雄がいる限り今後の競馬界は安泰でしょう。
3着「ポップロック」はやはりG?の器には至らなかったか、という感想。
豊騎手の仕掛けは絶妙でしたが、勝者に離されていく有様は哀愁そのものでした。
4着「アドマイヤフジ」と5着「ファストタテヤマ」は驚きの大穴コンビ。
しかしこれは先行馬が大なだれした事も多分に影響していると思います。
他では先団から唯一善戦した6着『カワカミプリンセス』。
力を戻してきていますね、ただ後ろから行けば良かったのではという気もしますが。
そして8着『ウオッカ』ですが、日程や展開など厳しいレースになりました。
やはり3歳牝馬の身、結果論ですが【凱旋門賞】のためにはならない参戦でした。
最後に『ダイワメジャー』は体重−16kgで12着まで陥落。
もちろん体調面の影響でしょうが、こんなにヤワな馬だったかなという気もします。
【本回想】は月曜に行います。
【時の予想 ― 宝塚記念’07 (雨天注意)】
2007年6月23日 時の競馬列伝※と書きましたが、現在の予報だと朝から雨だそうです。(詫) なお予想等の変更はありません。
■『宝塚記念』
【難易度:四 ペース:H ※雨は降らない】
◎「ポップロック」
○『アドマイヤムーン』
▲『メイショウサムソン』
△『カワカミプリンセス』
×『ウオッカ』
◎「ポップロック」っしょ。
【有馬記念】と【京都記念】ですでに現存するライバルの大部分を制圧。
【目黒記念】でも古豪健在をアピール、何より流れてきた武豊を確保した事が大きい。
対して○『アドマイヤムーン』は武豊を流してしまった事が痛い。
実力はもはやワールドクラス、展開も多分に向くはずだが、
おそらくアドマイヤオーナーが自らの暴挙を最も後悔するのは、明日。
正直言って今の▲『メイショウサムソン』は分からない。
よって強引に予想すると、前走【阪神大賞典】組を寸前で食い止めた点から、
昨秋広げられた「ドリームパスポート」との差はかなり詰めたのではないかと断定。
前走、女王の座から一気に民間レベルまで墜落した△『カワカミプリンセス』だが、
今回の焦点はおそらく調整うんぬんよりも、コーシローがちゃんと乗れるか否か。
個人的には怪しいと思うが『スイープトウショウ』を力で倒した点は評価したい。
最後に×『ウオッカ』。
とにかくこの馬が【ダービー】で記録した33.0秒はすごいの一言。
だがその激戦からわずか中3週、今度はハイペース濃厚、そして相手は古馬。
あくまで3歳牝馬であるという事を念頭におけば、このレースでは推しづらい。
斬『ダイワメジャー』はこれまで何度も驚かされてきた一頭だが、
このG?はとにかく若くから活躍してきた馬が、突如高齢を訴える事で有名なレース。
前走捕らえた「コンゴウリキシオー」とは相手も違う、そろそろか。
斬「スウィフトカレント」は阪神4連対で存在ブキミだが、
【京都記念】で『ポップ&ムーン』に力差を見せつけられた点で見切る。
斬「ファストタテヤマ」、誰が乗るのかと思えば・・・。
明日【宝塚記念】は15:40の発走です。(失笑)
【宝塚記念研究会’07】
2007年6月22日 時の競馬列伝枠番順、対象馬9頭
?、「スウィフトカレント」:距離よし、コースよし、状態よし。
穴で一考だが雨が降ると一気にまずい、先行馬多数で鞍乗が中団に行けるかが鍵。
?,『ウオッカ』:個人的には優駿で推奨したが、こことなると話が全く違う。
中3週で消耗戦になった場合どうか、唯一の希望は先月の「ココナッツパンチ」快走。
?、「ポップロック」:【有馬記念、京都記念】ではこのメンバー中、最も強い競馬。
6歳馬が強くないレースだが本格化が昨秋なだけに問題はない、展開も不問。
?,『アドマイヤムーン』:正真正銘の世界レベル、しかし騎手変がやはり痛い。
雨が降ると後方一気は厳しいが、脚を余さないためにこの騎手は選ばれたはず。
?,『カワカミプリンセス』:能力圧巻、前走からいかに一変できるかが鍵。
最大の焦点は操縦難であるこの馬を、果たして鞍乗が今度は手なずけられるか。
?、「アドマイヤメイン」:前走沈没、香港→有馬が完全に効いている印象。
騎手も変わって調教トーンも低調、先導だけ行って自滅しそう。
??,『ダイワメジャー』:前走から相手強化、高齢でそろそろガタが来るか。
だが【有馬記念】3着など距離も不問になってきている、展開向きそうで引き続き圏内。
??,『シャドウゲイト』:低レベルなシンガポール戦は評価できない。
雨が降れば前に行く馬が一気に増えて気分を損ねそう、だが道悪は相当うまい。
??,『メイショウサムソン』:今年の連勝は相手も弱く、評価の難しい馬。
昨秋のデキなら厳しいが、離して勝つタイプではないので復調している可能性もある。
雨を焦点に書きましたが、現在の予報によると殆ど降らないそうです。(暴発)
☆『スイープトウショウ』が【宝塚記念】回避、調教前の装鞍時に右脚負傷
はぁ・・・。
去年もガクッとなりましたが、今年はもっとガクッとなりました。
また回避ですか。
私はおととしの【安田記念】をこの馬で本命的中し、
それ以降ずっと◎を打ち続けてきたのですが、
ただ一度△にしてしまったのがおととしの【宝塚記念】でした。
その時はまだ信じきれていなかった面もありましたが、たいへん後悔して、
それ以降「一度見染めた馬は最後まで◎を打つ」という自分なりの誓いを立てました。
なのでこの【宝塚記念】でこの馬に◎を打つことが、
私の夢というか悲願だったのですが、結局二年目も叶わなくなってしまいました。
今後ですが、どうでしょう。
去年「来年も続行」と聞いた時は「春が勝負」と思っていたので、
秋にこの馬らしい爆走を見れても、「おいおい大丈夫か」とふと思ってしまいそうです。
かと言ってこのまま退陣というのも・・・。
シャクに触ったのが『ダイワスカーレット』回避の時とは違って、
この馬の回避記事が意外と小さかったことですね。
その小さく書いた連中をブチ抜くような快勝を見せてやりたかったのに、
そのままどんどん小さくなって最後は消えて引退、という感じになるとどうにも悔しいです。
さてと・・・【宝塚記念】の予想を始めないといけませんね。
何しろ私のニ年前からの不動の本命はこの度いなくなってしまいましたから。
【マーメイドS’07】
2007年6月19日 時の競馬列伝―「マーメイドS」
【訪れた好機】
1着「ディアチャンス」○ :牝6、53、武豊、1:58.4、上がり34.5秒、2番人気
2着「サンレイジャスパー」△:牝5、54、佐藤、1:58.6、34.6、5人
3着「ソリッドプラチナム」 :牝4、53、小牧、1:58.6、34.2、6人
4着「シェルズレイ」▲ :牝4、54、岩田、1:58.7、37.0、3人
5着「スプリングドリュー」 6着「ミスベロニカ」 9着「コスモマーベラス」◎
馬連:1910円 3連単:33810円
「ディアチャンス」が勝利もぎとり。
思わぬ乱ペース発生の中、豊サマと共に好位から軽量を活かしきっちり差し切りました。
条件戦でも苦労した器ながら、メンバー低質化の隙をついて重賞初制覇を達成です。
なお、昨年に続いて今年も2着だった「サンレイジャスパー」。
久々の末脚炸裂、それだけ今戦のレベルが低かったという見方もできますが。
昨年覇者「ソリッドプラチナム」は今年は3着。
さすがに昨年の好走組は強いですね、ただ小牧の位置取りがやや後ろすぎた印象。
快調に逃げると思われた「シェルズレイ」は突如11秒台連発の暴走状態に突入。
あれで4着に残っただけでも十分偉いと思います。
注目の3歳「ミスベロニカ」は好位置から伸びず6着、これは読み通り。
読み違いだったのが9着に惨落した「コスモマーベラス」。
勝者を倒して安定感を見せつけた昨年とは完全に馬が違ってますね。
やはり異様な負け方をした馬の次走に◎をつけるというのは軽率な行いでした。
ところで【バーデンバーデンC(OP1200m)】を3歳牝馬「クーヴェルチュール」が勝ちましたね。
主将の「アドマイヤホクト」は沈んだというのに…3歳馬の動向がどうにも読みにくいです。
【時の予想 ― マーメイドS’07】
2007年6月16日 時の競馬列伝■「マーメイドS」
【難易度:八 ペース:S 史上最弱メンバー】
◎「コスモマーベラス」
○「ディアチャンス」
▲「シェルズレイ」
△「サンレイジャスパー」
×「ライラプス」
◎「コスモマーベラス」が頂く。
実績的には一番上、安勝鞍乗で前残りは阻止できるはず、前走爆敗は目をつぶる。
他、豊サマ率いる2年ぶりの重賞挑戦○「ディアチャンス」と、
能力確かも長期休養明けが気掛かりな▲「シェルズレイ」、
一走ごとに末脚が確実にダウンしている△「サンレイジャスパー」に加えて、
そろそろ前残りあるか×「ライラプス」の皆さん私のこと忘れてるでしょ一発まで。
「ココナッツパンチ」の好走で3歳馬の古馬挑戦がブームとなりつつあるが、
個人的には先週の「アドマイヤホクト」失速で一気に冷めた。
というわけで信念を固く斬「ミスベロニカ」。
斬「ソリッドプラチナム」。こここここ小牧。
無理してでも「アサヒライジング」はここに出るべきだったのでは。
【エプソムC,CBC賞’07】
2007年6月12日 時の競馬列伝―「エプソムC’07」
【水たまりの中の青天】
1着「エイシンデピュティ」× :牡5、勝春、1:48.3、上がり35.3秒、5番人気
2着「ブライトトゥモロー」△ :牡5、福永、1:48.3、35.1、2人
3着「サイレントプライド」◎ :牡4、後藤、1:48.3、35.3、1人
4着「ファイングレイン」 :牡4、善臣、1:48.4、35.9、9人
5着「トウショウカレッジ」 :牡5、松田、1:48.4、35.3、11人
6着「ダンスインザモア」 9着「デアリングハート」▲ 13『マイネルレコルト』○
馬連:2430円 3連単:16360円
「エイシンデピュティ」前方一気。
逃げ損ねた時点でもう終わりかと思いましたが、一頭馬場の中央を突いて優勝。
予想では展開が頼りと書きましたが、確かに逃げずともこの戦法がベストでしたね。
今季の鞍乗はこの自然体の好騎乗が目立ちます、まあ工夫がないとも言えますけど。
なお2,3着に新潟転戦組「ブライトトゥモロー」と「サイレントプライド」。
今度は後者が先着かと思いましたが、馬場が意外と荒れなかったのが誤算でした。
一気に復調ムードの「ファイングレイン」が4着、千八も持ちそうです。
6着にまたも追随失敗した「ダンスインザモア」、しかし松岡騎手だと出遅れませんね。
9着「デアリングハート」は道中つまづいた時点でジエンド。
13着『マイネルレコルト』は前走好走から一気に瞬滅、長期故障明けの典型でした。
―「CBC賞’07」
【暗黒武者】
1着「ブラックバースピン」×:牡4、55、四位、1:09.1、34.8、10人
2着「ナカヤマパラダイス」 :牡4、54、木幡、1:09.2、35.2、7人
3着「アグネスラズベリ」注 :牝6、54、角田、1:09.2、34.9、8人
4着「ミスティックエイジ」 :牡6、55、川原、1:09.2、34.1、3人
5着「アルーリングボイス」 :牝4、52、秋山、1:09.3、34.4、12人
6着「ペールギュント」▲ 10着「アドマイヤホクト」◎ 12着『フサイチリシャール』△
馬連:15580円 3連単:528230円
「ブラックバースピン」が泥馬場快走。
JRAに馬体の美しさを買われてCM登板した馬が、近走の絶不振を跳ねのけて優勝。
しかし極端な馬ですね、ここ2走もそれなりに条件は揃っていたはずですが。
人気が落ちきった時点での重賞初制覇となりました、さすがに距離短縮組強し。
と思いきや2着に食い込んだ距離延長「ナカヤマパラダイス」。
しかもダート出身、勢いのある上がり馬という印象です。
さらに3着に牝馬代表「アグネスラズベリ」、もはや路線比較など無意味な結末。
直線爆追してきた4着「ミスティックエイジ」は久々千ニで戸惑ったのが響いた印象。
そして驚きの5着入線を果たした懐かしの「アルーリングボイス」。
【阪神JF】で大コケして以来いいとこなしでしたが、今後の再生が楽しみです。
対して1番人気「ペールギュント」は特に悪びれる様子もなく6着猛落。
それにしても宮記念2着馬が同じ舞台・馬場でこの結果というのはどうなんでしょう。
さらに期待の若手「アドマイヤホクト」は直線ズルズルと後退して10着惨敗。
まさに古馬の壁ですね、やはり時期が時期だけに当然の結果かもしれません。
最後に12着にまたまた完没した『フサイチリシャール』。
路線転向などあれこれ試さずとも、放牧に出せば問題はすぐ解決すると思いますが。
2着でいいと書きましたが、3着では困るんですよ後藤さん。
【夙川の春 (最終編)】
2007年6月10日 時の小説(旧)四,「孤郷」
土地を去る者、残る者。
両者の明暗は大きく分かれる。
去る者は自らを迎える新たな土地、生活、仲間に心躍らせるが、
残る者に残されるのは廃れた土地、寂しい生活、去った仲間、得るものなど一つもない。
去る事よりも、その地に残る事の方がよほどの勇気が必要とされる事だ。
午前六時、まだ日の顔かすかに覗く時刻に、一面の桜並木の下に立っている。
この夙川が一年で最も多くの観光客を迎える季節、春が来た。
そして私は今日、この地を去る。
夙川の桜が一日に一度「私だけのもの」になる時が、日の出もままならぬこの時間だ。
押し寄せる花見客たちは、この朝の冷気と静寂に彩られた美しい桜を知らない。
彼らは喧騒と相槌に汚された桜しか知らない。
ほとりを見ると、新しい家が建っている。
木材の誘導をしていた男性はいつの間にか居なくなっていた。
あれだけ疎ましく思っていたのに、居なくなった日になぜか寂しく感じた事を覚えている。
ポケットに手を入れると、三万円が入っている。
昨日、理花が東京に行く餞別としてくれたものだ。
「焼け石に水だけど、今まで色々買ってもらったから」と彼女は笑っていた。
頼む。
僕が去る事で君が少しでも傷つくなら、その傷をせめてもの優しさに変えてほしい。
心の中で静かに祈る。
全ての荷物を運び出された部屋は、初めてここに来た当時の状態に戻った。
あの時、神戸から逃れる思いでここへ来た時、この地が優しく迎えてくれた事を思い出す。
そしてこの一年、川の静かな流れに癒されたこの一年、私は心の底から幸福だった。
何もなくなった部屋に呼び鈴が響く。
鍵の受け取り人が来たのかと扉を開けると、立っていたのは瞳だった。
残酷な女だと思った。
この八ヶ月、あれだけ互いの表情と心情から目を背け続けてきたというのに、
それを壊すための来訪だと思った。
だが彼女の目的は違った、駅の改札を通る前から瞳はすでに泣いていた。
残酷な女だと思った。
そして、電車に乗り込む、その何倍も残酷な男。
街の景色が流れていく。
鉄橋に差し掛かり、通り過ぎる電車の中から最後に夙川を見た時、
去る者にも失うものが一つだけあることに気づいた。
故郷である。
この地で私は独りだったが、この地を去る事を「寂しい」と感じている自分がいる。
人はきっと、この感覚を故郷と呼ぶのだ。
いつの日か必ず私はこの地に帰ってくる。
その時はきっと、一人ではなく誰かと。
【時の予想 ― エプソムC、CBC賞】
2007年6月9日 時の競馬列伝■「エプソムC」
【難易度:五 ペース:M 外差し不利】
◎「サイレントプライド」
○『マイネルレコルト』
▲「デアリングハート」
△「ブライトトゥモロー」
×「エイシンデピュティ」
注「ホッコーソレソレー」
2着を狙え◎「サイレントプライド」。
前【新潟大賞典】は長直線で差しを喰らったが、今回は得意の雨に展開など条件好転。
ただ後藤のダダ滑りインタビューは見たくないので、出来れば2着に負けてほしい。
他、水準低下に乗じてか1戦ごとに上昇中の2歳王子○『マイネルレコルト』に、
浅はかな牝馬ブームの波を受けて上位人気に支持されている▲「デアリングハート」。
前走重勝△「ブライトトゥモロー」は枠が不安も鞍乗福永で依然争覇圏、
マイル以上はほとんど前残りにすがっている×「エイシンデピュティ」は展開が頼り。
最後は完敗連発注「ホッコーソレソレー」の今度こそデカイの打ち上げます一発まで。
斬「ダンスインザモア」と斬「ピサノパテック」は後方脚質だけに雨がマズイ。
前者は出遅れ頻発、後者は近走追い込みで好調だけに戦法転換は困難。
斬「ファイングレイン」は3歳時に1800mで2度大敗、復調もしばし先か。
■「CBC賞」
【難易度:九 ペース:H 泥試合】
◎「アドマイヤホクト」
○「ヴリル」
▲「ペールギュント」
△『フサイチリシャール』
×「ブラックバースピン」
注「アグネスラズベリ」
穴「エイシンイッキ」
先輩方に◎「アドマイヤホクト」が渇。
とにかく今のスプリント路線は弱いの一言、このメンバーもほとんど条件戦レベル。
押しも押されぬ3歳トップスプリンターであるこの馬なら、今の古馬戦でも突破濃厚。
他、気をつけたいのは今のスプリント界はマイル界からの侵攻が顕著である点。
例年繋がりの深い【TV愛知OP】から参戦に転じた○「ヴリル」と、
▲「ペールギュント」が2,3番手を構成。
【京王杯SC】は一番の狙い目だが△『フサイチリシャール』、
×「ブラックバースピン」共に近走の負け方が半端じゃないので押さえに留める。
注「アグネスラズベリ」は【阪神牝馬S】が高ポイント、なるべく前に付けたい。
最後は本命同じく3歳穴「エイシンイッキ」の一気に負けたらごめんなさい一発まで。
斬「スピニングノアール」はとにかく雨が駄目、明日は【高松】より荒れる。
斬「ナカヤマパラダイス」は逃げ脚質で存在不気味だが、距離延長となると。
斬「ゴールデンキャスト」は苦手中京に加えて鞍乗に小牧太を抜擢、これは厳しい。
【CBC賞】、結構好きな重賞なのですが、なぜか毎年かすってばかりです。
【エプソムC】は15:35、【CBC賞】は15:45発走です。
【ユニコーンS’07】
2007年6月4日 時の競馬列伝―「ユニコーンS’07」
【長く誇らかな道】
1着「ロングプライド」○ :武豊、1:36.9、上がり36.3秒、1番人気
2着「フェラーリピサ」◎ :岩田、1:37.0、36.6、2人
3着「ナムラジョンブル」注 :小林、1:37.1、37.1、7人
4着「トーホウレーサー」 :後藤、1:37.3、37.1、4人
5着「エスケーカントリー」 11着「マイネルレーニア」△ 12着「シャドウストライプ」▲
馬連:260円 3連単:5210円
「ロングプライド」が制勝。
激突に突入した前2頭をまとめて、高速流に乗って後方から差し切りました。
「サクラローレル」初のダート重賞馬が誕生、期待も大きいのではないでしょうか。
なお『ユートピア,カネヒキリ』など未来のダート王を多く輩出してきたこのレース、
例年より勝ち時計は若干遅目でしたが、来秋は古馬と混じってどうでしょう。
一方2着に惜敗、アドマイヤ新隊長の岩田「フェラーリピサ」。
今回は斤量が効きましたね、ダートでは未だ全連対でこちらも世代を牽引するでしょう。
3着「ナムラジョンブル」はHペースを先行して人気馬と接戦ですから、上々の内容。
【安田記念】でも感じましたが、やはり何事も“距離短縮組”は強いですね。
日曜、小牧ふとしさんが落馬で軽傷を負われたそうですが、
来週からは騎乗が出来るようで、安心して突つく事ができそうです。(懲りずに…)
―『安田記念』
【怒れる獅子の咆哮】
優勝『ダイワメジャー』:牡6,安勝,1:32.3,上がり34.4秒,2番人気
2着「コンゴウリキシオー」:牡5、藤田伸二、1:32.3、34.8秒、3番人気
3着「ジョリーダンス」◎ :牝6、秋山真一郎、1:32.7、34.7秒、9番人気
4着「アドマイヤキッス」▲:牝4、川田将雅、1:32.7、34.4秒、15番人気
5着「スズカフェニックス」 :牡5、武豊、1:32.8、34.3秒、1番人気
6着「エイシンドーバー」 7着『グッドババ』穴
8着『キストゥヘヴン』 9着『ジョイフルウィナー』注
10着「マイネルスケルツィ」△ 11着「スーパーホーネット」
12着『エイブルワン』× 13着「サクラメガワンダー」
14着「ディアデラノビア」○ 15着『ザデューク』
16着「エアシェイディ」 17着「シンボリエスケープ」
18着『オレハマッテルゼ』
単勝:440円 馬連:2030円 3連単:63140円
金剛力士も喰らった『ダイワメジャー』。
ここ2年は完敗していましたが、得意のMペース・先行押し切りで今年は決めました。
とにかく昨秋からが充実一途、【有馬記念】3着ですからここは順当勝ちでしたね。
この好調にはやはり主戦の腕も大きいです、特に今回の遅めスパートは流石でした。
そして2着、逃げに逃げた「コンゴウリキシオー」。
とにかくこのG?には“絶対に前が崩れる”という神話があっただけに、驚きました。
さらにこの馬もクラシックの敗者、ローカルの逃げ馬といったイメージだったのですが、
マイルに来てからが凄いです、秋も中距離戦を逃げて沸かしてくれそうです。
本命「ジョリーダンス」は直線一気に期待した分、先行に転じて驚きましたが、
結果的に3着と判断、位置取り共に正解でした、牝馬なりに力は出し切れたと思います。
5着に敗れた1番人気『スズカフェニックス』ですが、こちらは完全に人気先行。
前走でG?級のオーラは確かにつきましたが、マイラーとしてはこれが実態でしょう。
10着「マイネルスケルツィ」はもう少しやれると思いますが、ここは純粋に力負け。
他に惨敗香港組など、穴狙いとは言え今回は不要なところに印を回しすぎましたね。
さらに、回を追うごとに負け方が酷くなっている14着「ディアデラノビア」。
【京都牝馬S】でピークを逸したか、角居厩舎は栄光の影にこのケース多いです。
最後に総括すると、
確かに馬場の内伸びはひそかに作用していたようですが、
やはり0.4秒差だけに上位の2頭は強かったと思います。
そして正直G?級とは思えない「アドマイヤキッス」が好走した点はやや疑問ながら、
香港勢を全て完封した事は去年よりレベルが上がったと賞賛すべき点でしょう。
ただSS産駒の勝利、逃げ馬の連対など、
かなり今までの【安田記念】のイメージとは異なった結果になったと思います。
【宝塚記念】はこの安田組に加えて牝馬・海外・他の王道路線と、
かなりバラエティに富んだ面子が揃いそうです。
【時の予想 ― 安田記念’07】
2007年6月2日 時の競馬列伝■『安田記念』
【難易度:十 ペース:H 日本防衛軍 VS 香港四天王】
◎「ジョリーダンス」
○「ディアデラノビア」
▲「アドマイヤキッス」
△「マイネルスケルツィ」
×『エイブルワン』
注『ジョイフルウィナー』
穴『グッドババ』
大穴一発で◎「ジョリーダンス」の大外一閃。
3歳馬だけでなく、マイル界も【マイラーズC】のように牝馬に流れが来ているのは確か。
特に人気馬が全滅した【Vマイル】での末脚32.9秒はここでは確実に武器になる。
主戦が若干不安だが大外だけに障害なし、高速流でなだれた牡馬を一気に喰らう。
今年の人気馬は頼りない印象が強く、例年通り総消えすると見てここは穴狙い。
○「ディアデラノビア」は近2走が案外だったが、東京マイルは依然条件ベスト。
【京都牝馬S】のデキにさえもってくれば、いつでも出走各馬を破壊可能。
前走大外で潰れた▲「アドマイヤキッス」は【マイラーズC】33.5秒に見込みあり。
相棒・豊サマが降りたのは痛いが、ほとんどクセのない馬なのでさほど減点はしない。
何かと不運の多い△「マイネルスケルツィ」は3歳時の走りが秀逸。
近走印を打つことが多かったので義理の一票、出来れば差しに回ってほしい。
例年好走する香港勢だが今年も見事に人気なし、狙ってみたい。
×『エイブルワン』は前走前残りの印象強いが、何といっても今回はボーナスがある。
もし香港勢が昨年同様、連携で一頭プッシュしてくるなら間違いなくこの馬。
昨年3着注『ジョイフルウィナー』は当時の力を維持、後は日本が浮いたか沈んだか。
ラストは香港の上がり馬穴『グッドババ』のインパクトあるっしょこの名前一発まで。
斬『スズカフェニックス』は前走G?勝ちも、何しろ滅亡寸前のスプリント界でのお話。
千四以上では案外な相手にも負けており、ここは実は凡マイラーである線に賭けたい。
昨秋G?を勝ちまくった斬『ダイワメジャー』だが、個人的にそこまでの印象はない。
特に府中マイルはこの馬の天敵、先行馬ズラリで崩落必至。
斬「エアシェイディ」は【マイラーズC】大敗が不可解。
あの堅実馬が11着に沈むのはいくら何でも大ごと、一年使いっぱなしで復調は困難。
斬「エイシンドーバー」は前走2,3着馬のLVも低く、G?級の風格を感じない。
どちらかというと【マイラーズC】不発が真の姿か。
斬『ザデューク』は去年と騎手が違うため2度目の暴挙はないと願うが、
さすがに当年とって8歳、戴冠したり体当たりしたりする気力はもうなさそう。
何事も起こらないことを願います・・・明日【安田記念】は15:40発走です。
【時の予想 ― ユニコーンS’07】
2007年6月1日 時の競馬列伝■「ユニコーンS」
【難易度:六 ペース:H 3歳ダート王への道】
◎「フェラーリピサ」
○「ロングプライド」
▲「シャドウストライプ」
△「マイネルレーニア」
×「グレイトフルタイム」
注「ナムラジョンブル」
◎「フェラーリピサ」が本気。
実質3歳ダート界の最前線にいるのがこの馬。
ターフでは失敗したが、得意東京でダート中央重賞の世代1番乗りは必至。
対抗はやはり武豊率いる○「ロングプライド」。
1戦ごとに目覚しい成長を見せており、ここは一騎打ちに持ち込んできそう。
他、ダートでは未だ負けなしのバクシンオー産駒▲「シャドウストライプ」に、
前走猛スピードで爆沈した初ダート△「マイネルレーニア」と、
砂経験は一度でもマイルは許容範囲の×「グレイトフルタイム」に加えて、
最後は距離短縮注「ナムラジョンブル」のジョンブルジョンブルジョンブル一発まで。
斬「トーホウレーサー」はダート連勝がいずれもスロー残りで、適正は芝にありそう。
雑誌コラムでついにサッカー界にまで口を出し始めた後藤のカン違いぶりも気掛かり。
明日【ユニコーンS】は15:40発走ですよ。