【G?series2007spring】
2007年2月14日 時の競馬列伝さて、参りましょうか・・・。
?,【フェブラリーS】 :解き放たれた『ブルーコンコルド』、幻の高音速エンジン
?,【高松宮記念】 :怪盗「アンバージャック」の恐るべき王座奪還計画
?,【桜花賞】 :恋する乙女を地割れに導く王女『ウオッカ』の酒乱劇
?,【皐月賞】 :中山焼尽、すべては「フサイチホウオー」の意のままに
?,【春の天皇賞】 :消えた衝撃、余波を足蹴に滑空「ドリームパスポート」
― 『時のG?予想’07春』 ―
【フェブラリーS】◎「サンライズバッカス」
【高松宮記念】 ◎「アンバージャック」
【桜花賞】 ◎『ウオッカ』
【皐月賞】 ◎「フサイチホウオー」
【天皇賞】 ◎「ドリームパスポート」
【NHKMC】 ◎「フサイチホウオー」
【Vマイル】 ◎『スイープトウショウ』
【オークス】 ◎「ダイワスカーレット」
【東京優駿】 ◎「ヴィクトリー」
【安田記念】 ◎「キンシャサノキセキ」
【宝塚記念】 ◎『メイショウサムソン』
現時点での推測です、【時の予想】は全く別のものになると思います。
【ダイヤモンドS、きさらぎ賞’07】
2007年2月11日 時の競馬列伝―「ダイヤモンドS’07」
【幻影走路】
1着 「トウカイトリック」○ :牡5、57、ルメール、3:30.6、1番人気、上り34.5
2着 「エリモエクスパイア」▲:牡4、53、横典、3:30.6、6人、34.8
3着 「アドバンテージ」× :牡4、52、松岡、3:31.3、10人、35.7
4着「バイロイト」 5着「ラヴァリージェニオ」 6着「ターキー」穴
12着「チェストウイング」◎ 13着「アドマイヤフジ」注
馬連:1730円 3連単:102020円
「トウカイトリック」が妖術提唱。
出遅れた上にペースも落ち着きましたが、直線では唯一強い余力を発揮しました。
昨年負けたのが不思議なくらいの完勝、6度の入着を経てようやく重賞初制覇です。
なお、2着に3番手から前残りを図った「エリモエクスパイア」。
軽ハンデでしたが【神戸新聞杯】で流石に一流馬と好戦していただけあります。
ちなみに鞍乗の「惜しかった」は今年も頻繁に聞けるのでしょうか。
以下、離された3着に同じく軽ハンデ前残りの「アドバンテージ」。
4着に斤量と騎手変が響いたか「バイロイト」、大穴「ラヴァリージェニオ」が5着。
東京巧者コンビ「ドリームパートナー」&「チェストウイング」は長距離不適合か、
もしくは通ってきた路線が弱かったのでしょうか。
そして前敗退によりオッズが急落していた「アドマイヤフジ」はまたしても凡走。
とうとう主戦からは「このままではまずい」との衝撃発言が飛び出てしまいました。
―「きさらぎ賞’07」
【無夢の籠城】
1着 「アサクサキングス」○ :武幸四郎、1:48.8、3人、35.0
2着 「ナムラマース」▲ :ペリエ、1:49.1、2人、33.9
3着 「サムライタイガース」 :安藤勝己、1:49.1、4人、34.2
4着 「オーシャンエイプス」◎:武豊、1:49.4、1人、34.4
馬連:850円 3連単:13570円
「アサクサキングス」、居城に立てこもり。
大逃げにも関わらずペースは61.7秒の超スローを記録。
次回、多頭数で走って初めて真価が問われるのではないでしょうか。
どちらかと言うと健闘は2着「ナムラマース」の方だった印象。
隣に極度の人気馬がいたため動けなくなり、33秒台の脚も時すでに遅く敗陣。
しかし、この馬は安定して差してきます。
そして、やってしまった4着「オーシャンエイプス」。
海猿のごとく競馬界に大波を起こすかと思いきや、なんと波に飲まれてまさかの水没。
もちろん1戦馬だからというフォローは可能ですが、後方から3ヶ月ぶりの2戦馬
「サムライタイガース」にまで差された事に関しては何のフォローも出来ません。
豊サマの胸中もすでに「ヴィクトリーorアドマイヤオーラ」の2択に絞られたのでは。
「エイプス」の馬券に人生を投じられた方々、どうか希望を捨てず明日を強く生きて下さい。
【時の予想 ― ダイヤモンドS、きさらぎ賞】
2007年2月10日 時の競馬列伝■「ダイヤモンドS」
【難易度A(難) 軽ハンデ馬の突入多し】
◎「チェストウイング」
○「トウカイトリック」
▲「エリモエクスパイア」
△「ドリームパートナー」
×「アドバンテージ」
穴「ターキー」
注「アドマイヤフジ」
◎「チェストウイング」がはい上がる。
前走は距離・コース共に不適で「インティライミ」の暴走にも巻き込まれた印象。
【AZT共和国杯】など東京コースとの相性抜群、55kgでビリから一気に巻き返したい。
1番人気濃厚の奇術ホース○「トウカイトリック」は、
昨年もここで長距離適正を開花させた得意戦、再びルメール鞍乗で上位はもらったか。
3400mだけに斤量差はじわじわ響く、というわけで、
近走上昇中の▲「エリモエクスパイア」と力は重賞級の△「ドリームパートナー」、
東京巧者×「アドバンテージ」と連勝少女穴「ターキー」の軽ハンデ4頭を警戒。
ラストは前走ド迫力で爆沈して関係者を震撼させた、
注「アドマイヤフジ」の前回は失礼しました今回も失礼するかも一発まで。
斬「バイロイト」は前走から騎手やハンデなどあらゆる点で、
○「トウカイトリック」に逆転を許す、人気確実だがここはあえて見送りたい。
■「きさらぎ賞」
【難易度C(簡) すべてのクラシック陣営が見守る一戦】
◎「オーシャンエイプス」
○「アサクサキングス」
▲「ナムラマース」
大物◎「オーシャンエイプス」参上。
豊サマの大物宣言でマスコミも完全に過熱しているが、
確かにこの血統で走るのならクラシックも随分と盛り上がりそう。
本来なら1戦馬だけに斬りたいが、ここは好奇心でブームに乗ってみる。
ラストは前回「フサイチホウオー」によられて踊るように混乱していた被害者コンビ、
○「アサクサキングス」&▲「ナムラマース」の今度もまた強そうなのが…一発まで。
時のワースト、他全員。
さて大物か月並か、楽しんで見守る事にしましょうか。(のほほん)
【時のランキング 〜 競馬番組】
2007年2月9日 時の競馬列伝 コメント (2)第5位【ウイニング競馬(テレビ東京・土曜)】
最下位ですが悪い番組ではありません。
司会の女性もしっかりと進行していますし、
脇のコメンテーター陣も個性的で、日曜予想をするのにも大いに役立っています。
この番組で特筆できるのはBGMにトランスなどのクラブ系音楽を取り入れていて、
他の競馬番組の中では類を見ない全体的に明るい構成になっている点です。
第4位【スーパー競馬(フジテレビ・日曜)】
以前はビリを通り越した「論外」だっただけに、この飛躍は素晴らしいと思います。
全ては前司会の不機嫌なチンパンジー、ではなく若槻千夏さんが抜けた事に尽きます。
そしてその代わりに入ったフジTVの長野翼アナウンサー、
以前【NEWS JAPAN】で斜め45度の女王・滝川クリステルの代役を務めただけあって、
とにかく噛みません、美しいです、上手です。
この高低差を目前にフジも改心したのか、随分と番組全体の雰囲気がよくなりました。
ただ妖怪井崎と保身吉田はさておき、個人的に気になるのが司会の福原アナ。
あまりにテンションが一定すぎて司会者としての威厳が感じられないのが不満です。
第3位【中央競馬ワイド中継(関東UHF局・土日)】
9Rまでの小レースを中心に放映するだけあって、
音楽や構成など全てが落ち着いた構成で、穏やかに見れるのが良いです。
日本屈指の予想家・柏木集保さんの予想を毎戦見れる事も嬉しい限りですが、
私が個人的に気に入ってるのは日曜の「今日の丹券」という予想コーナー。
司会者が予想家(しかもホースニュース馬◎本紙担当)を徹底的にこき下ろすという、
前代未聞のありえない内容に毎回笑わせてもらっています。
ちなみにあのパドックの音痴っぽいBGMも好きです。
第2位【ドリーム競馬・小倉 (関西テレビ・夏の日曜)】
関西の人なら分かるはず。
7〜9月に期間限定で放送されるドリーム競馬の夏バージョン。
司会を務める高橋源一郎さんと藤城真木子アナの妙に息の合ったコンビが
「夏競馬」らしいほのぼのとしつつ軽妙な空気を作っていました。
もう私は見れなくなりましたが、藤城アナが寿降板されたそうで、残念です。
第1位【ドリーム競馬(関西テレビ・日曜)】
ただし、去年までの話です。
とにかくあの熱い男・宮川一郎太と、それを支える勝利の女神・水野麗奈のコンビが、
奇跡ともいえる情熱的空間を生んでいました。
そして毎回の企画、音楽のセンス、全体の雰囲気などから、
これを製作している人は心から競馬を愛してるんだ、という事がよく伝わる番組でした。
と思っていたのですが、どうやら中にはそうでもない人もいたみたいで、
司会コンビが謎の降板を遂げ、替わりにグラビアアイドルが参入。
今は何位まで没落したかは不明ですが、少なくとも私はそんな番組、見たくありません。
やはり真正・競馬ファンの期待に応える番組作りをして頂きたいです。
体裁のいいアイドルでにわかファンを釣ったところで、すぐ飽きられるのは目に見えているわけですし。
【時の音楽論 最終回、浜崎あゆみ】
2007年2月7日 時の競馬列伝たった四回に渡って連載してきた【時の音楽論】。
最終回となる今回はトリにふさわしい大物歌手のご登場です。
しかし、この人物について書くことはあまり気が進みません。
なぜなら彼女についてはあらゆるメディアで、もう書き尽くされた感があるからです。
私は他人と同じ事は書きたくありません。
なので今日はおそらく誰も書いていない事を書こうと思います。
―――――――――――――――
「真の黒幕」
浜崎あゆみは平成で最も成功したアーティストと言えるでしょう。
曲、歌詞、コンサートやファッションに至るまで、
彼女はあらゆる面で完璧かつ先駆的なレベルを披露し続けてきました。
しかし彼女の成功は、
とてつもなく大きな“黒幕”によって支えられていた事を指摘せずにはいられません。
それは意外にも彼女自身、
浜崎あゆみ自身の知力が超人的だったという事なのです。
私が最もそれを意識したのが2ndアルバム、
「白あゆ・黒あゆ」として当時話題になった上半身裸のジャケット写真です。
これは彼女の発案で、周囲のスタッフはその独断に全力で反対したと耳にしましたが、
それは間違いないと思います。
なぜなら当時、今まさに人気が頂点に差し掛かろうとしている彼女に対し、
「裸になれ」という助言はおろか、発想すら周囲の者には出るわけもなかったはずです。
ところがこれが5枚目・6枚目のアルバムの時だったらどうでしょう。
人気が下がり慌てて裸になる、これほど哀れな事はないはずです。
つまり彼女はやるなら今だと、先を見越して判断したという事です。
他にも彼女は絶頂期に「人気はいつか衰える」といった趣旨の詞を書き残しています。
果たしてそこに一人の天才がいたとして、
自分の人気が国民的なものとなり、最も盲目的に自我を失いかねない時、
未来を冷静に見通す事など出来るでしょうか。
しかし彼女は見通していました、そのとき私は思ったのです。
「彼女は天才を超えている」と。
私は恐れています。
この先、彼女のような才人は二度と現れないのではないかという不安と、
その不安が間違いなく当たるであろうという事の二つが。
【小倉大賞典、共同通信杯、シルクロードS’07】
2007年2月4日 時の競馬列伝―「小倉大賞典’07」
【老兵、未だ消え去らず】
1着「アサカディフィート」 :セ9、57.5、小牧、1:46.8、10番人気、上がり34.9
2着「エイシンドーバー」◎:牡5、56、蛯名、1:47.0、2人、35.4
3着「マヤノライジン」▲ :牡6、56、池添、1:47.1、3人、35.7
4着「ナスノストローク」 5着「フォルテベリーニ」 6着『テイエムプリキュア』
7着「マルカシェンク」○ 8着「グロリアスウィーク」△ 9着「マチカネオーラ」
馬連:2890円 3連単:68950円
「アサカディフィート」が急追一気。
思ったよりもペースが上昇した事に加えて中団に付けた事も功を奏しました。
昨春一度衰えたような時期もありましたが、9歳にして末脚はさらにスケールアップ。
この例はさすがに見た事がありません、今後どこまで行けるかにも注目です。
2着「エイシンドーバー」や3着「マヤノライジン」など有力馬は、
直線勝者に水をあけられましたが、ペースが予想外に早まった事も裏目に出た印象。
たまにあります、スローに欲を出した馬が前へ殺到して崩れるケース。
その発端となった元王女『テイエムプリキュア』は復調気配か6着と意外な健闘。
そして、このメンバーで7着に終わった「マルカシェンク」。
調教師に花道を飾らせようと陣営は必死の形相ですが、ここまで来るともう人災です。
―「共同通信杯’07」
【紅蓮ノ章】
1着 「フサイチホウオー」◎ :安勝、1:47.7、1人、34.2
2着 「ダイレクトキャッチ」△ :北村、1:47.7、5人、34.0
3着 「フライングアップル」 :岩田、1:47.8、3人、34.6
4着「ニュービギニング」○ 5着「インパーフェクト」 7着『フリオーソ』
馬連:1220円 3連単:3110円
「フサイチホウオー」に府中が燃える。
静穏なレース運びから、直線並んできた敵を叩き落し、同歳最強を顕示しました。
ただ個人的に、最強は最強でも抜けているのは頭一つという感があります。
この後もっと強大な敵が出てきたら、肉薄した面白い展開になるのでは。
ちなみに「ホウオー」とは“鳳凰”の事だったんですね、“法王”と勘違いしてました。
それにしても驚いたのが2着「ダイレクトキャッチ」。
東京とは好相性ながら、まさか勝ち馬の首まで狩りに行くとは思いませんでした。
さらに「フライングアップル」は【朝日杯組】にしてはよく粘った3着。
4着「ニュービギニング」はまさに期待を裏切るという格好で直線大沈黙。
しかしながら、この時期の3歳戦の難しさを思い知らされるレースでした。
ここ2戦完敗していた「ダイレクトキャッチ」が一転好走し、
それを前走0.8秒も負かした「ニュービギニング」は0.4秒差で完敗し、
【朝日杯】で完敗していた「フライングアップル」が0.1秒差に生き残り、
それを負かした「ローレルゲレイロ」は【シンザン記念】で0.6秒差完敗と。
この時期の3歳戦は「裏をかくか、逃げるか」の二者択一だと再認識させられました。
―「シルクロードS’07」
【ドリ ーミング】
1着「エムオーウイナー」 :牡6、55、小牧、1:07.8、7人、34.0
2着「タマモホットプレイ」△:牡6、 57、渡辺、1:08.0、3人、33.7
3着「ビーナスライン」▲ :牝6、54、秋山、1:08.0、4人、33.9
4着「アンバージャック」○ 5着「サチノスイーティー」 6着「コスモシンドラー」注
11着「スピニングノアール」◎ 12着「マルカキセキ」穴 14着「コパノフウジン」×
馬連:2720円 3連単:59740円
「エムオーウイナー」こぼれ勝ち、展開やハンデなど全てがジャストミートでした。
なお小牧太騎手が土日重賞連覇達成、ホントウニオメデトウゴザイマス。
2着「タマモホットプレイ」は最速上がりも連覇ならず。
ただこの馬が来ると去年と何も変わってないことを痛感されられた気も。
3着「ビーナスライン」は6歳になってようやく復調態勢。
期待の4着「アンバージャック」は負けるついでにワイドも外して観客騒然。
やはり久々や騎手変の影響はありましたね、本番でも引き続き人気するのでは。
5着「サチノスイーティー」、8着「ナリタシークレット」、
10着「コスモフォーチュン」など逃げると思われた馬は一斉に番手待機。
これぞ【小倉大賞典】の逆パターン、乱ペースを恐れた馬が一斉に控えるケースです。
過剰人気丸出しだった11着「スピニングノアール」は、
4角でスゴい勢いで外へ飛んでいきましたが、末脚にも不満が残る内容。
勝ち馬にも何度か先着しているのですが、極端な脚質馬はやはり買いづらいですね。
一応ですが2週連続で馬連が当たりました、若干ながら運気が向いてきたでしょうか。
【時の予想 ― 共同通信杯、シルクロードS’07】
2007年2月3日 時の競馬列伝■「共同通信杯」
【難易度C(簡) それぞれの栄誉をかけた闘い】
◎「フサイチホウオー」
○「ニュービギニング」
△「ダイレクトキャッチ」
◎「フサイチホウオー」の絶対王政。
現在、今年のクラシックの頂点にいるのは間違いなくこの馬。
わずかな期間で早くも重賞連勝を達成したが、それでもまだ力は出し切っていない。
東京でなら、なおさら間違いない。
いかにもな名前がシャクに障る○「ニュービギニング」だが、思ったよりは弱くない様子。
前走破った「サンツェッペリン」が重賞制覇、この馬も東京でなら保険が掛かる。
最後は中山連敗ながらも東京でなら走るだろうと期待を込めて、
△「ダイレクトキャッチ」の前走はダイレクトに沈没しました一発まで。
斬「フライングアップル」は【朝日杯】でのあまりの伸びなささに個人的にア然とした。
「ローレルゲレイロ、アロマンシェス」など同組はバタバタと敗退、もう信じない。
斬『フリオーソ』。ダート馬でしょう。
■「シルクロードS」
【難易度S(危) 先行馬集結、乱ペース注意】
◎「スピニングノアール」
○「アンバージャック」
▲「ビーナスライン」
△「タマモホットプレイ」
×「コパノフウジン」
注「コスモシンドラー」
穴「マルカキセキ」
◎「スピニングノアール」が決める。
前走は中京スローを差すという離れワザを披露、6歳になってようやく末脚が完成した。
新星「アンバージャック」には一度完敗しているが、欲を出して中団につけた事が敗因。
その時とはハンデも逆転、高速流と共に高笑いで飛んでくる。
今年の電撃界における最有力株とされる怪盗○「アンバージャック」だが、
なかなか上がらない陣営のトーンに追い討ちをかけるようにヨシトミが腹痛降板。
【高松宮記念】に向けてここは踏み台程度に留めそう、潜在速力でどこまで。
▲「ビーナスライン」は函館で女王「シーイズトウショウ」の顔に泥玉をぶつけた一頭、
当時の活力が戻れば侮れない。
京都得意の△「タマモホットプレイ」は、
ここ最近は短距離界のレベルダウンに乗じていた感は拭えない、一年経ってどうか。
後は極めて混戦、
左回りでは一桁着順すら獲れなかったDr.コパの参謀×「コパノフウジン」と、
そろそろ攻勢に転じそうな千ニ久々注「コスモシンドラー」、
及びラストは穴「マルカキセキ」の皆が見離した所で一発かましちゃうぞ一発まで。
斬「タガノバスティーユ」は【スプリンターズS】で大穴を開けて以来、
途端に末脚が大人しくなってしまった、スローでもせめて最速はマークしておくべき。
斬「エムオーウイナー」は鞍乗小牧が本日、一生分の運を使い果たした。
もはや永久的に厳しい。
本日は時のワーストが快勝するというショッキングな映像を目撃してしまいましたが、
しばらくは懲りずに企画を続行していこうと思います。
【時の予想 ―小倉大賞典’07】
2007年2月2日 時の競馬列伝■「小倉大賞典」
【難易度B(普) 斤量差、先行馬、共にわずか】
◎「エイシンドーバー」
○「マルカシェンク」
▲「マヤノライジン」
△「グロリアスウィーク」
×「ワンモアチャッター」
◎「エイシンドーバー」のなだれ込み。
「スズカフェニックス」を凌ぐ【京都金杯】2着など、5歳になり成績はさらに安定している。
昨年もこのレース2着、中団より前に付ければ連はまず外さないはず。
まともに行けばメンバー力量最上位は当然○「マルカシェンク」。
調教師の引退が近いせいか素質馬がこんな所にまで出てくるのは気の毒な限りだが、
吉田稔が先行技を開発した今、スタートに全てが掛かっていると言っても過言ではない。
後は雨でもみくちゃにされた【中山金杯】組から、
確実に好位を取れそうな▲「マヤノライジン」と、
復調が待たれる実力派4歳△「グロリアスウィーク」に加えて、
最後はペリエに託した×「ワンモアチャッター」の前走は新年早々ビリでした一発まで。
どうにか連に絡まず1月を切り抜けた時のワースト はW「アサカディフィート」。
小牧は別として、今回は逃げ馬はおろか先行馬も極少、展開に泣かされるのは明らか。
斬「マチカネオーラ」は才能確かだが11ヶ月ぶりは論外。
15:30からだそうです。
【時の音楽論 三、スピッツ】
2007年2月1日 時の芸術鑑賞(Skate)「頂点で燃え尽きた渇望」
スピッツほど売れた途端、駄目になったアーティストもいないと思います。
と書くと、随分と否定的な書き出しだと思われるかもしれませんが、
私は学生の頃、彼らの書いた全ての歌詞を記憶するくらい彼らの歌を愛していました。
心を静かに打つ旋律、妖精に書かれたような詞、その両者を最高限波及させる美声。
彼らはデビュー当時から異彩ともいえる輝きを放っていましたが、
彼らがその存在を世に広く知られる事はなかなか叶いませんでした。
なぜなら世間に認められるには「良い」だけでは足りず、
どうしても人目を引くための「ハデさ」が必要だったからです。
彼らはいつかのインタビューで、
「ヒットを出す事よりも自分達の歌を作りたい」と言っていましたが、
私は本当は嘘だと思っています。
なぜならまだ駆け出しだった頃の彼らの歌からは、
「もっと知ってほしい、もっとたくさんの人たちに聞いてもらいたい」という、
渇きから来るような躍動感が大いに感じられたからです。
そして彼らの歌手人生において最大の転機が訪れます。
11thシングル「ロビンソン」がミリオンセラーとなり、一躍世間から脚光を浴びたのです。
しかし彼らの歌手生命はここから急に下り坂に入ります。
私は13thシングル「チェリー」を聞いた時、彼らは終わるかもしれないと思いました。
今も名作として慕われる、本当に素晴らしい曲なのですが、
その旋律からはいつしか感じられたあの「渇望」はすっかりと消えており、
まるで頂点にいる時のような「安堵」の音色に聞こえたからです。
音は音符以外では形にできません。
作る時もただ頭の中のインスピレーションで組み立てなくてはなりません。
それゆえ思想や環境の変化によって簡単に壊れてしまう。
もしかしたら作曲家の命は、画家や小説家よりずっと短いのかもしれません。
彼らは頂点に至るまで階段を昇るかのような着実なステップを踏んでいました。
もし「ロビンソン」が売れていなかったら?あれ以上の歌を創っていたのでしょうか。
【東京新聞杯,根岸S,京都牝馬S’07】
2007年1月28日 時の競馬列伝―「東京新聞杯’07」
【転生ノ炎】
1着「スズカフェニックス」◎:牡5、武豊、1:32.7、1番人気、上がり33.3秒
2着「エアシェイディ」○ :牡6、安勝、1:32.8、2人、33.3
3着「イースター」△ :牡4、ルメール、1:32.9、5人、33.7
4着「ホッコーソレソレー」 5着「グレイトジャーニー」▲ 7着『キストゥヘヴン』
11着「キングストレイル」 12着「ブラックバースピン」×
馬連:400円 3連単:6690円
最内「エアシェイディ」と大外「スズカフェニックス」の激突。
SS産駒同士、共に重賞初制覇をかけた2度目の戦闘は後者勝利でついに決着。
知能戦を展開した武豊VS安藤勝巳、今年もこの二人のライバル関係は続きそうです。
一方、3着ルメール「イースター」と5着ペリエ「グレイトジャーニー」は、
共に近走不振ながらジョッキーが掲示板まで運んできた印象。
再び混合戦に敗れた7着『キストゥヘヴン』はそろそろ限定戦に引き上げでしょうか。
巨大城「キングストレイル」は4番人気でも情け容赦なしに11着爆沈。
なお12着「ブラックバースピン」のCM採用理由は将来性ではなく見た目だそうです。
―「根岸S’07」
【幻影魅緑術】
1着「ビッググラス」× :牡6、村田、1:23.5、11人、36.1
2着「シーキングザベスト」○:牡6、福永、1:23.7、1人、36.8
3着「ニホンピロサート」 :牡9、勝浦、1:23.7、12人、35.9
4着「リミットレスビッド」▲ 5着「ヒカルウイッシュ」
6着「ボードスウィーパー」◎ 9着「タイキエニグマ」△
馬連:4050円 3連単:410370円
突然「ビッググラス」。
何か一頭抜けてくると思ったらまさかの伏兵大穴一気でした。
おそらくこの馬は短距離馬では、出世が遅れたのもそのせいでしょう。
なお村田一誠騎手が11年目にして重賞初V、次回本番もこのコンビで挑みます。
それにしても馬名が“grass(芝)”なのにターフ全敗・ダート好走とは不思議なものです。
そして2着、いかなる情勢でも凄まじい支持を得ていた優等生「シーキングザベスト」。
最後に足をすくわれましたが安定度は突出していますね。
似た者同士「シーキングザダイヤ」との次回対戦が何となく楽しみです。
個人的に驚いたのは1着馬より9歳馬「ニホンピロサート」3着の方。
ずっと追い通しでしたが、スピードはまだ内に秘めている様子。
4着「リミットレスビッド」は昨年の力量なら前走も今回も制していたはず。
やはり8歳ですから衰えは当然なのですが、引き続き応援していきたいです。
そして本命「ボードスウィーパー」はスタートからゴールにかけて、
躓き→衝突→ブービー待機→遅仕掛け→直線ササり→進路消失、の極限レースを展開。
ここまで来るともうお笑いです。
―「京都牝馬S’07」
【恋をもう一つだけ】
1着「ディアデラノビア」◎ :牝5、岩田、1:33.0、1人、33.9
2着「ウイングレット」 :牝6、勝春、1:33.7、8人、35.1
3着「アグネスラズベリ」▲:牝6、本田、1:33.8、3人、35.1
4着「サンレイジャスパー」○ 9着「コイウタ」△ 14着「マイネサマンサ」
馬連:1440円 3連単:14020円
「ディアデラノビア」の冷勝。
直線一瞬進路を失いかけましたが、そこから出された33.9秒は唯一のG?級でした。
単勝が2倍も付いていた事が驚き。
2着「ウイングレット」などやはり今年も先行馬が健闘。
この馬は2歳時からずっと活躍していますが、本当頭の下がるコです。
3着「アグネスラズベリ」はまたも本賞金加算ならず、人気裏切りも定着化。
意外なことに2番人気だったのは9着「コイウタ」。
土曜「スズカフェニックス」が「エアシェイディ」を人気で抜いた時も感じましたが、
最近オッズが変に賢くなっているというか読みにくくなっている気がします。
なお昨年度覇者「マイネサマンサ」は14着水没。
光ったのは「ディアデラノビア」を慌ててよけた安藤騎手の判断だけでした。
77777とか何の効果もないんですけど・・・。
【時の予想 ― 根岸S、京都牝馬S’07】
2007年1月27日 時の競馬列伝■「根岸S」
【難易度A(難) 昨年度1〜3着馬 VS 新興勢力】
◎「ボードスウィーパー」
○「シーキングザベスト」
▲「リミットレスビッド」
△「タイキエニグマ」
×「ビッググラス」
注「インセンティブガイ」
◎「ボードスウィーパー」が全馬巻き込む。
近走の上がり馬の中では最も勢いがある、【霜月S】も圧巻、単最有力。
ころころと騎手が変わる割に連を外さない優等生○「シーキングザベスト」は、
ここでも複勝圏を確保濃厚、ただこのレースはあまり先行馬を買いたくない。
昨年度覇者▲「リミットレスビッド」は8歳でも衰えなしと随所で言われているが、
ファンの私から言わせると確実に衰えている、しかしこの条件はベスト。
続く昨年2着△「タイキエニグマ」は前走でようやく息を吹き返した印象。
さらに「ジョイフルハート」回避で豊さまを棚ボタゲット、流れが向いてきたか。
他◎「ボードスウィーパー」と張り合った千四巧者×「ビッググラス」と、
凡走を続ける×「インセンティブガイ」のそろそろ本気出してやるかな一発まで。
斬「スナークファルコン」の石橋脩くん、インタビューの時は敬語を使いましょう。
■「京都牝馬S」
【難易度C(簡) G?の中にG?級が1頭】
◎「ディアデラノビア」
○「サンレイジャスパー」
▲「アグネスラズベリ」
△「コイウタ」
◎「ディアデラノビア」の冷笑。
この馬がこの斤量でここに出てくること自体、他の馬にとってはほとんど災害に近い。
香港帰りでも優雅に決める。
後は◎と0.1秒差の経験がある○「サンレイジャスパー」と▲「アグネスラズベリ」。
近走ほとんど悪条件△「コイウタ」&前川清の、ルメールよ頼んだぞ一発まで。
斬「ダイワパッション」はなんとテン乗り小牧に騎乗を依頼、血迷ったか。
13時間も爆睡してしまい、当日予想になってしまいました。(転)
【時の予想 ― 東京新聞杯’07】
2007年1月26日 時の競馬列伝今週は風邪を引いてしまい、十分な予想構築ができませんでした。
よって今回は見苦しながらも直感予想で参りたいと思います。
ただ先週も火曜まで◎「マツリダゴッホ」だったという驚愕の事実があるので、
案外こちらの方がうまくいくのかもしれません。
なお病状は快方に向かっていますが、文章はやや朦朧とした体型になるやもしれません。
■「東京新聞杯」
【難易度B(普) 一流ジョッキーたちが結集】
◎「スズカフェニックス」
○「エアシェイディ」
▲「グレイトジャーニー」
△「イースター」
×「ブラックバースピン」
◎「スズカフェニックス」、不死の舞い。
ライバル○「エアシェイディ」には今回人気を奪われそうだが、
年齢・ハンデ・鞍乗の騎乗数など全てにおいてこちらが上。
前走敗退で少しでも人気が下がれば。
その天敵○「エアシェイディ」は東京連対率10割と、
なぜこれまで重賞を勝てなかったのかと疑わしいほど付け入るスキがない。
失態する可能性は限りなく低いといえる。
他、共にここでの出番は無なさそうな印象でも、
ペリエ▲「グレイトジャーニー」、ルメール△「イースター」だけは騎手でマーク。
最後はなぜかJRA・CMのカメラを独占している×「ブラックバースピン」の、
それは将来性があるからよん一発まで。
早くも先週行うのを忘れてしまった時のワースト、今回はW「サンバレンティン」。
昨秋好走したのは【福島記念】だけ、しかもこれは去年屈指の低レベルレース。
【セントライト記念】でハデに復活した斬「キングストレイル」はその後、
人気より下の着順を取り続けるという凶行に転じている、この手のタイプはひとまず危険。
今年確かに猛威を振るいそうな4歳牝馬だが、
斬『キストゥヘヴン』は桜花賞馬とは言えないくらい秋の成績が悲惨だった。
神出鬼没のお祭り野郎斬「ホッコーソレソレー」は
◎「スズカフェニックス」にすでに2敗、逆転困難。
何だか病気になった途端、当たるのも嫌ですねー…。
【AJCC、平安S’07】
2007年1月21日 時の競馬列伝―「AJCC’07」
【嵐のカフェテラス】
1着「マツリダゴッホ」 :牡4、横典、2:12.8、2番人気
2着「インテレット」○ :牡4、後藤、2:13.6、5人
3着「シルクネクサス」 :牡5、松岡、2:13.7、6人
4着「インティライミ」◎ :牡5、善臣、2:13.7、1人
5着「ジャリスコライト」 7着「フサイチアウステル」 10着「チェストウイング」▲
馬連:1690円 3連単:28670円
「マツリダゴッホ」が楽勝。
逃げた「インティライミ」を狙撃するかのごとく4角で捕らえると後は独走。
条件戦を脱したばかりの身でしたが、さすがにSS最後の血は黙っていませんでした。
ただ逃げ馬とは展開に歴然の差、メンバーも低質でしたし、今後はまだ楽観不可では。
予想通り大逃げした1番人気「インティライミ」ですが、
なんと勢いはさらに加速し、ラップ11秒台×5の大暴走に発展。
それで2着争いに残った辺りは偉いですが、よもやこの馬が暴走するとは。
パドックからすでに妙な雰囲気があったので、あまり騎手に非はない気もしますが。
その主戦の一言が「何を目標に走ってるか解らない」…相当ここに賭けていたのでしょう。
妙なクセが付き始めたといえば2着「インテレット」。
枠をくぐり抜けようとする馬がいる事は知ってましたが、個人的に初めて見ました。
まともに出ていれば勝ち馬に5馬身も離される事はなかったはず。
以下「ジャリスコライト、フサイチアウステル、エアセレソン」など
休養明け重賞ホース組はあえなく全滅、今後は一様に厳しいでしょう。
ところで最下位「チェストウイング」の吉田騎手は私と相性が悪いのでしょうか。
―「平安S’07」
【神話撃砕団】
1着「メイショウトウコン」 :牡5、石橋、1:51.0、9人
2着「サンライズバッカス」 :牡5、安勝、1:51.0、3人
3着「シャーベットトーン」△ :牡5、菊沢、1:51.2、8人
4着「タイキエニグマ」 5着「サカラート」○ 6着「フィールドルージュ」▲
7着「エイシンラージヒル」◎ 8着「シルククルセイダー」×
馬連:7610円 3連単:270910円
「メイショウトウコン」の後方一気。
発馬でつまづきながら、後方2番手から前方に向けて圧巻の鬼脚を繰り出しました。
騎手変、追切不発と上がり馬の中での最低評価を覆し、これでダート連続5連対。
ただそうなると2年半もの間、ターフ戦を繰り返していた調教師の立場がややないです。
なお2着にこちらも差してきた「サンライズバッカス」。
+14kgに発汗、さらには出遅れと散々でしたが、地力で勝っていた印象。
それにしても出遅れた2頭が直線一気を決めるとは・・・。
通過62.2秒と例年以上のスローだったにも関わらず、
伝統の波乱戦を謎解く唯一の鍵だった“先行有利神話”はここに来てまさかの崩壊。
もはや何を信じればいいかすら分からなくなってまいりました。
先行勢最先着は上がり馬「シャーベットトーン」、砂界もそろそろ世代交代でしょうか。
突如4コーナーで進撃を開始した追込馬「タイキエニグマ」はソラを使って4着。
判断としては積極的でしたが、他の先行馬にとってはとんだハタ迷惑でした。
5着「サカラート」は直線不発、ここは頑張って欲しかったところ。
後ろが届いたのなら6着「フィールドルージュ」は真っ先に来てもよいはずなのですが。
なお好位組「エイシンラージヒル、シルククルセイダー、タガノサイクロン」など
人気を集めた上がり馬は7,8,9着のトリプルヴァニッシュ。
後ろが届いたのは、追込勢が強かった事と先行勢が弱かった事の相乗要因でしょうか。
今週もチャンスは私の元に巡ってきませんでした。
それでも私にできるのは自分の予想をしていく事だけです。
【時の予想 ― AJCC、平安S’07】
2007年1月20日 時の競馬列伝■「AJCC」
【難易度B(普) どの馬にも死角がある】
◎「インティライミ」
○「インテレット」
▲「チェストウイング」
◎「インティライミ」が逃げる。
とにかく瞬発力がないので明日は大逃げするはず、頭数少なめでチャンス大。
一時の不振から「アドマイヤフジ」同様の不安を感じるが、今度ばかりは条件が揃った。
脇役のフリをしつつ美味しいとこだけ持っていきそうな知能犯○「インテレット」だが、
乗り替わりの激しい今回において後藤騎手を引き続き確保できるのは大きい。
ただ妙な出遅れグセが付き始めているので、そこは何とか免れたい。
ラストは吉田隼人くんも本日2勝と人馬仲良く近走充実、
▲「チェストウイング」の長距離よりは中距離向きかしら一発まで。
人気の斬「マツリダゴッホ」は条件戦をハイペース差ししただけでは説得力不足。
OPでは4戦すべて沈んでおり、気性難と共に怪しさを感じる。
重賞組斬「エアセレソン」、斬「ジャリスコライト」、斬「フサイチアウステル」は
全員そろってぶっつけ、この態勢ではよほど強くないと勝てない。
■「平安S」
【難易度S(危) ダート界屈指の波乱戦、鍵は先行馬】
◎「エイシンラージヒル」
○「サカラート」
▲「フィールドルージュ」
△「シャーベットトーン」
×「シルククルセイダー」
注「タガノサイクロン」
穴『カフェオリンポス』
◎「エイシンラージヒル」の前残り。
前走【ファイナルS】は先行馬崩落の中、あそこまで粘ったのは偉い。
今回何頭かいる上がり馬の中でも信頼度はトップ、この舞台なら高確率で残る。
「アンドゥオール、ヒシアトラス、タイムパラドックス」らと共に
ダート古豪四天王の一角を形成する炎熱戦士○「サカラート」だが、
とにかくこの四頭に共通するのはいくつになっても衰えないという事。
すでに二頭が戦場を去ってしまった今、豊サマと共に希望を今後に繋げたい。
おそらく1番人気を得そうな▲「フィールドルージュ」だが、
この馬は何だかんだでトラブルに巻き込まれる、せっかくの混戦なのであえて押さえ。
以下は先行力ある△「シャーベットトーン」、4歳勢期待の×「シルククルセイダー」、
不器用だが能力確かな注「タガノサイクロン」まで3頭の上がり馬。
ラストは岩田穴『カフェオリンポス』の斤量は重いしG?ホースは辛いよ一発まで。
斬「サンライズバッカス」も人気確実だが、安定性のない脚質は常に信頼性に欠ける。
斬「エンシェントヒル」、斬「タイキエニグマ」など後方脚質の馬もこの舞台厳しい。
斬「マイネルボウノット」、小牧。
斬「メイショウトウコン」と斬「バンブーエール」は状態に関する陣営のトーンが低い。
もう手加減はいたしませんよ・・・。
【時の音楽論 二、小室哲哉(後)】
2007年1月20日 時の競馬列伝「栄華と滅亡の遺産(後)」
もう一度。
私は小室哲哉を日本史上最高の音楽家であると信じています。
彼のどこが凄いのか。
すべてです、プロデューサーとして求められるもの全てだと思っています。
まず、詞。
小室哲哉の詞というと明るく夢のある詞というイメージですが、
彼はちゃんとその裏にある闇の部分も丁寧に描いています。
しかし、驚くことに彼が重視していたのは歌詞の質ではありません。
彼自らが「詞は曲に当てはめるアクセサリーとして考えている」と発言しているように、
よく聞いてみると「確かにこの曲調にこの趣旨の文章は合っている」と、
こちらを納得させるほど見事に彼はアクセサリーを散りばめているのが分かります。
次に、販売戦略。
歌手の浮き沈みが激しい音楽業界において彼が取ったのは
「人気に陰りが見えたら即、次のアーティストに乗り換える」という手法でした。
具体的に並べると「TRF→華原朋美→安室奈美恵→globe→鈴木亜美」の順でしょうか。
これに対しては「残酷だ」との声が世間から上がっていましたが、そうでしょうか。
私は何て頭のいい人だろうと心から感動していた記憶があります。
最後に歌。
しかし、これに関してだけは言葉で伝えることができません。
形にできない。
それこそが歌の最大の魅力であり、
彼の名声があっという間に忘れ去られた原因かもしれません。
しかしメロディは耳に残ります、もう一度、耳をすませて聞いてみて下さい。
彼の作った音はまだ、皆さんの心に、かすかな記憶として残っているかもしれませんよ?
見果てぬ大地、マストにたくして、目指すよ南の ISLAND
雲の切れ間、波しぶきの向こう、かすかにのぞくよ ISLAND
壊れる都会、すべてのモラル、光のシャワーで洗い流せ
風と泳ぐよ、空と踊るよ、いつもそばにいてほしい
海を突き抜け、胸に飛び込む、真夏の恋よ輝け
―「ISLAND ON YOUR MIND」
彼が表舞台を去ったとき、私は当然の摂理として、次の代役が現れるものとばかり思っていました。
しかしそれから十年が経つ今も、日本の音楽シーンは衰退を続ける一方です。
【時の音楽論 一、小室哲哉(前)】
2007年1月18日 時の芸術鑑賞(Skate)「栄華と滅亡の遺産(前)」
突然ですが、私は日本史上最高の音楽家は小室哲哉だと信じています。
と書くと「今さら?」と思われる方がいるかもしれませんが、
それはもしかしたら彼の悲惨な現状から、
彼の偉大な功績を損なって見ていることが要因かもしれません。
離婚、慰謝料、事業失敗、大借金負債、作曲能力衰退、
すっかり露出が減った今ですら、時々週刊誌に面白おかしく書かれています。
それによって人々の心には、
「哀れな一人の男」として彼の名が刻まれてしまったかもしれません。
しかし、それでは私が困ります。
なぜなら私の中で、いえ実質現状として彼を超えた人間はまだ現れていないからです。
続
今日から音楽について書いていきます、ただし相当不定期です。
【京成杯、日経新春杯’07】
2007年1月15日 時の競馬列伝―「京成杯’07」
【夕覧飛行】
1着「サンツェッペリン」 ▲:松岡、2:01.6、3番人気
2着「メイショウレガーロ」○:後藤、2:01.9、1人
3着「アルナスライン」 :柴山、2:02.0、9人
5着「ダイレクトキャッチ」× 11着「キンショージェット」◎ 12着「ピサノデイラニ」
馬連:800円 3連単:41910円
「サンツェッペリン」水平線に消ゆ。
逃げ馬不在ですかさず先頭を奪った事が、通過62.3秒と相まって功を奏しました。
【エリカ賞】が5着で【ホープフルS】2着、この中では格上だったというところでしょうか。
なお、松岡ジョッキーは骨折から1ヶ月足らずで見事な復活。
一方、人気の後藤「メイショウレガーロ」は追い上げるも気の悪さを見せ2着。
3着「アルナスライン」は最速上がりで大穴貫通。
本命の殺虫馬「キンショージェット」は自慢のジェット力をいかして何とブービー逆噴射。
しかもあのシンガリ待機、不測の事態かと思いきや普通に作戦だったとか。
なお12着「ピサノデイラニ」が芝に戻ってくる事はおそらく2度とないでしょう。
面子も中身も見るからに凡戦、このメンバーとはここでお別れでしょうか。
―「日経新春杯’07」
【獣能く傲を制す】
1着「トウカイワイルド」○:牡5、54、安勝、2:27.4、5人
2着「トウカイエリート」× :牡7、54、赤木、2:27.5、4人
3着「ダークメッセージ」 :牡4、50、酒井、2:27.5、9人
4着「メイショウオウテ」△:牡5、55、岩田、2:27.5、2人
5着「マキハタサイボーグ」 6着「アドマイヤフジ」▲ 8着「オースミグラスワン」◎
馬連:1520円 3連単:75720円
傲る「トウカイエリート」、脅える「ダークメッセージ」、
応戦してきた「トウカイワイルド」の3頭による猛烈な叩き合い。
中でも人気馬5頭の中で最も下位人気だった野獣「トウカイワイルド」が優勝。
逃げた「サイレントディール」が向上面で馬群に飲まれるという特異な流れの中、
唯一均一のペースを守り続けた安勝騎手の騎乗は真に絶妙でした。
と、言われてしまうと辛いのが2着「トウカイエリート」赤木騎手。
名前とは対照的に7歳でようやくこぎつけた重賞挑戦だけに逃した魚は大なり。
なおダート転向も噂された4歳馬「ダークメッセージ」が50キロで衝撃の圏内突入。
4着「メイショウオウテ」は豪脚発揮と思った途端に失速、距離でしょうか。
昨年度覇者「アドマイヤフジ」は鞍乗も首を傾げる6着、しかしここまで敗れるとは。
8着「オースミグラスワン」は常に外々で最後も大外、この分では当分厳しいでしょう。
今週は私情でチャンスを台無しにしてしまったので、とても良い教訓になりました。
【時の予想 − 京成杯、日経新春杯’07】
2007年1月13日 時の競馬列伝■「京成杯」
【難易度B(普) ポイント:極めて低水準、波乱の余地有り】
◎「キンショージェット」
○「メイショウレガーロ」
▲「サンツェッペリン」
△「アロマンシェス」
×「ダイレクトキャッチ」
即効性の強い◎「キンショージェット」。
殺虫剤のようなこの馬名だけが気掛かりだが、
【ラジオNIKKEI杯2歳S】0.5秒差はこのメンバーでなら十分自慢できる実績。
他、デットーリ→後藤の落差が課題の連勝馬○「メイショウレガーロ」、
近走安定して走っている▲「サンツェッペリン」。
【朝日杯】上がり2位の△「アロマンシェス」に加えて、
最後は×「ダイレクトキャッチ」の前走はダイレクトに出遅れました一発まで。
時のワースト W「ピサノデイラニ」、このパターンで走った馬は見たことがない。
■「日経新春杯」
【難易度B(普) ポイント:斬れ味の最も鋭い馬が勝つ】
◎「オースミグラスワン」
○「トウカイワイルド」
▲「アドマイヤフジ」
△「メイショウオウテ」
×「トウカイエリート」
◎「オースミグラスワン」で行こう。
近走でかなり評価を落とした印象だが、ほとんどが精神的問題によるもの。
飛び上がってのスタートから最速で追い上げた【毎日王冠】など実力自体に翳りはない。
(3.3.1.0)と好相性の京都から、今年こそG?路線に乗り上げたい。
意外と条件クラスで奮闘していた馬がここから重賞クラスに転身するケースは多い。
今年怪しいのは○「トウカイワイルド」。
×「トウカイエリート」よりやや劣る戦績だが、7歳よりは5歳を選びたい。
間違いなく1番人気の昨年度覇者▲「アドマイヤフジ」だが、
個人的にこの流れで来た馬は好きではない、斤量などで恵まれた昨年と比べてどうか。
△「メイショウオウテ」は前走の末脚などから派手なイメージをまといつつあるが、
実は通ってきた路線は案外軽い、ハマれば強いがハマらなければ弱そう。
最後は「トウカイテイオー」の弟×「トウカイエリート」の前残りあるある一発まで。
斬「サイレントディール」、もはや芝とダートをさまよう亡霊となりつつある。
そろそろ当てましょうか。(汗)
【立つ鳥跡を濁さず】
2007年1月11日 時の芸術鑑賞(Skate)「アグネスタキオン」の種付け料がまた上がったそうですね。
今も彼のことを史上最強と謳うファンは多いですが、
私はそういう考え方に対して一種の疑問を持っています。
確かに才能という面では最強と見なせる部分があるかもしれませんが、
たった4戦だけ走って去った馬を最強と呼ぶ事は、本当に理に適っているでしょうか。
他に「フジキセキ」も“幻の3冠馬”という異名を取っていますが、
実際に3冠を獲れていたかなんて誰に分かるでしょうか。
対して実際に3冠を獲った『スティルインラブ』。
史上たった2頭しかいない3冠牝馬、にも関わらずそれ以降1度も勝てなかったせいで、
引退する時に驚くほど静かに去っていった事を覚えています。
私はこの栄光が色あせようと最後まで走り続けた者よりも、
栄光が色あせる前に早々と去った者の方が伝説となってしまう事に、
寂しさとも言える不条理を感じます。
中田英寿の引退に対してよく用いられた「引き際の美学」。
しかしそれは記憶の中にただ美しい形として残ったというだけで、
本質的な功績に関しては何も美しいことではないと思います。
人は忘れる生き物ですから、これらは仕方のないことかもしれませんが、
私は最後まで戦い続けた者達の勇姿をできる限り忘れないようにしたいと思っています。
明日は予想ですよ。